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本日は我々アーデン弦楽四重奏団のコンサートにご来場いただき、ありがとうございます。 弦楽四重奏というのはご覧の通りバイオリン2本とビオラとチェロによって演奏されます。 クラシックというのは数ある音楽の中でただでさえマイナーな分野なのですが、 華々しい大編成のオーケストラや、 ソリストが名技を披露するコンチェルトのような花形に比べると、 弦楽四重奏はさらにマニアックなジャンルですので、 今日お越し下さいました皆様はとても音楽がお好きな方々なのだと感じております。 単に間違えて来てしまった方もいらっしゃるかもしれませんが(ここで笑いが起こる予定)、 4人の個性と調和を楽しんでいただいて、 他にも弦楽四重奏をいろいろ聴いてみたいと思っていただければ、これ以上の喜びはありません。 さて、前半に演奏しますのは、今年没後100年を迎えたドボルザークの「アメリカ」というニックネームがついている作品です。 マニアックな弦楽四重奏というジャンルの中ではかろうじて知名度のある曲ですが、 当時ニューヨークで音楽学校の先生をしていたドボルザークが 都会の喧騒を離れてスピルヴィルという自然の豊かな片田舎に出かけた時に、 リラックスし興に乗ってわずか3日間で仕上げた作品です。 自筆譜の最後に「非常にうまく早く仕上がり、満足しています。神に感謝します」と自ら書きこんだほどで、 ドボルザーク会心の作と言えます。 それではお聴き下さい。 =================================== 後半にお聴きいただきますのは、時代が下って1964年、 冷戦真っ只中のソ連で書かれた、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第9番です。 スターリンからフルシチョフ、ブレジネフと続く圧政下で、 共産主義体制に合致した曲を作ることを要求され続けた作曲家ですが、 これから演奏する弦楽四重奏曲第9番も、 そんなショスタコーヴィチの葛藤と皮肉がよく表現されています。 また、そんな難しい話は脇に置いて音楽だけを聴いても、 非常にエネルギッシュでインパクトがあり、とても印象に残る曲だと思います。 それではお聴き下さい。 =================================== どうもありがとうございます。 実はアンコールが用意してありまして、 せっかく用意したので演奏させていただきます。 先ほどのショスタコーヴィチからさらに時代が下って1988年に公開されたイタリアの映画 「ニュー・シネマ・パラダイス」からの音楽をメドレーでお聴き下さい。
(2004.12.3)
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