カゴメの株主総会2007
今日はカゴメの株主総会へ行ってきた。去年に比べるとだいぶ緊張感が違った気がする。去年は売り出したばかりのラブレが絶好調で先行き明るい雰囲気が漂っていたけれど、今年は業績は相変わらず良くても巷で話題のM&Aをやはり相当気にしているようで、さかんに「強い会社になる」ということを言っていた。あれだけ個人株主を増やすと言っていたくせに手の平返したように1割も増資してアサヒビールにあてがっちゃって、既存株主のことを考えてるのかと不満たらたらだったんだけど、まぁ実際配当も落ちてなければ株価も落ちてない。そうこちらから言うことはないよなぁ。
去年も話題になっていた棚卸資産の廃棄損は、減るどころか2倍に増加していた。言われるまで気がつかなかった(怠慢株主)。捨てるくらいなら株主に分けて欲しい。
なくなった懇親会のことを言っている人もいたけど、「皆さんのマナーが悪くて」と言われればきっとそうだったのだろう。一度も参加することなくなくなってしまった懇親会。残念だけど、結局個人株主は自分も含めて、懇親会とか優待とかおみやげを期待しているだけの人が多いので、軽視されても仕方ないと自虐的に納得。
会場は去年の厚生年金会館から白鳥のセンチュリーホールへ変更。ここはすごく久しぶりに入ったけれどとても広い。でもうちから往復で800円。おみやげで野菜生活を5本もらったけど元は取れなかった。という感想を持つのが個人株主の実態。ったく、一生懸命働いている社員の方々に申し訳ない。
年金資金の運用
最近よく読む梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーというブログで推薦の、北村慶著「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」という本を読んでいるところ。本のタイトルはあまりよくないけれど、非常に有用で面白い、今までにいくつか読んだ投資の本の中でも真っ先に薦めたい本。投資の話から発展してこれからの国のあるべき姿、「負けない社会」にまで言及するくだりは特に引き込まれる。先行き不安な時代を生きる自分たちの指針になってくれる。みなさん是非読んでください。
この本の中で、今の日本の年金資金の運用について書かれた章がある。そういえばと思い出したけれど、ほんの何年か前には株式市場の低迷もあって年金資金の運用も損失を抱え、マスコミに批判されていたけれど、最近はそんな話は全然聞かなくなった。この本によると、2003年3月末での損失が6兆円、それが今では逆に5兆円の利益を生んでいるそうです。たかが2年や3年で11兆円もの利益を上げた理由が、アセットアロケーションを愚直に守る運用。僕の頃には絶対もらえるわけがないと思っていた年金だけど、希望がないわけではないかもとちょっとだけ思い始めた。
それにしてもこの著者も書いているけど、年金が損失を出した時には大きく報道し、うまく運用して利益を出している時にはまったく報道しないマスコミ。「少なからず、国民の年金に対する不安を煽ったマスコミには、その後についても、きちんとフォローする責任があると思われます。..... 法律によって"公共性"が認められ、外国人からの買収にも守られているテレビやその他マスコミの使命だと考えます。」という著者の言葉を肝に銘じてください。
明日で終わり
さて、最近めっきり減ってしまった株の話ですが、今年は明日の大納会を残すのみとなりました。まぁ僕にとっては一年終わってしまったようなものなのでちょっと振り返ってみたいんだけど、まぁ何にしても去年始めた時は何を買っても上がるような相場で、その時は怖さなんてものはさっぱりわからなかったんだけど、今年は打って変わって、全然難しかった。ライブドアやら村上ファンドやらの問題もあって振り回されてしまったし。自分のスタイルがないのがいけないんだけど。
それにしても、今ここに年初めの自分がいたらいろいろ教えてあげたい。「トーアミ利益確定しておけよ」「キヤノンは持ち続けろよ」「あとはプロトと北川工業への集中投資だけでいいから」
もっと言うと、一年半前の自分にも言って聞かせたい。というかほとんど命令してやりたい。「新日鉄はそのまま持ち続ければ一年半後には2.5倍になるから!」
まぁ過去のことをいろいろ言っても仕方ないし、その時に先の状況がどうなってるかなんてわかりっこないし。いやー、ほんと自分の惑い性がうらめしい。
まぁいい方に考えれば、プロトのおかげで傷も浅くてすんだし、新日鉄とキヤノンはさわかみファンドの澤上さんが持ち続けてるし、初心者はこんなもんやろ。ほんと、わずかに持ってるいくつかのファンドの方がパフォーマンスよかったわけで、自分の力を過信してはいけないなぁ。常に謙虚であり続けないと。
しかし、昔は行きつけの楽器屋とかプロのチェリストとかが株の話をしているのを聞いて「この人たち芸術に携わっていながら、めちゃ俗な人たちやなぁ」と思っていたけど、その頃の自分から見ると今の自分はめちゃ俗な人間なんだろうなぁ。週刊現代とか週刊ポストとか見ると陸上の為末大が「海外の選手は賞金を運用してトレーニングの費用を捻出してるんですよ」みたいなこと言ってるし、これだけの一流アスリートだって俗なこと言ってるんだから、僕が俗な人間になったってバチは当たらないよね。
それと、今年は日本企業同士による買収騒ぎもあったけど、僕的には明星食品が日清食品の子会社になってしまったのが非常に気になっているところ。史上最高のインスタント焼きそばである明星の一平ちゃん焼きそばが、あの全然おいしくない日清UFOに駆逐されてしまうのだろうか。まったく許し難いが、同じグループ内で競合商品を作っているのも効率が悪い。そのうち一平ちゃんとUFOを合体させた「UFOちゃん」なる商品がインスタント焼きそば市場を席巻するかもしれない。
王子vs北越
「なんでも鑑定団」に続いて「ガイアの夜明け」、王子製紙による北越製紙へのTOBについて。結果は失敗だったわけだけど、北越製紙側の地域密着ぶりが日本的で非常に好感が持てる。製品の値段も質も、今では何も変わらない。そうなると後は、今までどんな取引をしてきたか。今まで北越製紙さんによくしてもらったとか、無理を聞いてもらったとか、そういうことがあれば自然と地域ナショナリズムみたいなものが形成されて、よそ者の王子製紙が何を言うか、ということになってしまうわな。結果、わずかずつ北越の株を持つ北越の地元の企業が株を手放さず、日本製紙や三菱商事の乱入もあって、王子のTOBは失敗となったわけです。
しかし、実際こんなのんびりしたことをしていて大丈夫なのだろうか?製紙業界の将来を考えた時、王子の方が先を見通したまっとうな考え方をしていたんじゃないかというのは素人でも感じる。番組では製紙から撤退した常盤ティシュの社長さんが出てたけど、中国では最新鋭でしかも大規模な工場が出来ていて、さらに拡大するという。それを見た常盤ティシュの社長さんは撤退を決断するんだけど、下手したら日本の製紙業自体が撤退をしなくてはならなくなるかも。今回の王子と北越の話は、グローバルな視点で業界全体を見ている王子と、狭い地元地域にとらわれている北越、という感じがしないでもない。
それに後から入ってきた日本製紙と三菱商事、むしろこの辺りの方が曲者な感じがするなぁ。
カゴメの株主総会
今日はカゴメの株主総会でした。カゴメに限らず、株主総会というものに初めて参加した。駅を降りるとすぐに「カゴメ株主総会はこちら」的な看板がさかんに立ってて、まさに一大イベント。カゴメは優待目当ての個人株主が多いから(僕もそうです...)、参加者も他の会社に比べるとかなり多いんだろうなぁと。構成としては暇な年寄りが多い印象だったけど、サラリーマン風のおじさんや主婦やオタク系のにいちゃんとかもいた。
社長自ら議長となり、最初は今年の営業成績についての説明。前年比でかなりの減益で、それでも株価はかなり上がったから、去年の相場がいかにバブルだったかというのを今さらながら思い知らされる。そして僕も何か質問してやろうと息巻いていたところで、最初の人の質問。
「貸借対照表を見るとたな卸資産が146億円と生鮮食品を扱う会社としてはとても多いような印象で、損益計算書にはたな卸資産廃棄損が5億8千万円計上されている。こんなに廃棄損を出すくらいなら初めから在庫を抱えないようにして損失を少なくし、その分を株主への配当へ回すべきなのではないか」
うぉー、めちゃ専門的だ!しかも細かいところまでよく見てる!
一気に意気消沈する自分。
社長もタジタジ、財務専門の執行役員に代わりに答えさせる。
うーむ、なんやすごいなぁ。自分の知らない世界が今眼前に繰り広げられている。
知らない世界を知ると言うのは概して楽しいものではあるが、あまりにレベルが違いすぎる。
一応、食品会社としてはそう特別多い額というわけではない、過去には廃棄損が10億を超える年もあったそうな。「だからといって少ないと言える額ではないので、今後も廃棄損を少なくするよう努力する」と社長が取ってつけたように言っていました。
そして正味2時間、密度の濃い総会が繰り広げられました。やはり昨年発売され大ヒットとなった植物性乳酸菌飲料ラブレの話が多く、「株主懇親会でラブレの説明を聞いてこれはいいと思ってヤクルトから乗り換えたのに、その途端に販売中止になった」「当初の予想が甘かったのではないのか」「機会損失だ」「どうして関東圏だけ販売が継続されて地元の東海地方で販売されないのか」「このまま行ったらこの株主総会も名古屋ではなくて東京で行なわれるようになってしまいそうでかなり心配」といった意見や質問が出されていました。まぁしかしおおむね友好的に話は進んでおり、社長始め取締役の方々もどの質問にも丁寧にわかりやすく答えていました。
そしておみやげには件の「ラブレ」1箱6本入り。そして結論は「カゴメはとてもいい会社だ」。
ほぼおみやげに目がくらんでいる自分。1日経たずしてすでに2本飲んでしまった。
来年もまた行こ。
税金の還付
今年は生まれて初めて確定申告をしたのですが、その還付金が振り込まれますよっていう通知書が送られてきました。よくわからないままに作った申告書、本当にあってたのかな。国税庁ホームページで作ったから大丈夫だと思うけど。
申告したのは株の売却益にかかった税金の定率減税分。微々たるお金だけど還ってくるのは単純にうれしい。株は去年から始めたけど、2~3年遅きに失した感あり。でも何らかの投資活動はこれからの必須科目なので、人生の先をにらんで慣れていかないといけない。銀行預金はあてにならないしね。
