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2012年01月01日

通俗名曲

指揮者のフェレンツ・フリッチャイがスメタナのモルダウをリハーサルしている映像がある。これを僕は昔LDで出た頃に見たのだが、とても面白かった。正直これを見るまで、スメタナのモルダウなんて、通俗名曲だというだけで知っている気になっていたけど、フリッチャイのリハーサルを見て、あの部分この部分にこんな意味があったのか、といちいち目が覚める思いがした。と同時に、名曲には名曲というだけでは済まされない深みというか、奥行きがあることを思い知らされた。

最近、これと同じことをとてもよく感じる。何か聴きたいなと思って手に取るCD、DVDは、たいていが有名作曲家の有名曲。モーツァルトのピアノ協奏曲や後期の交響曲、ベートーヴェンの運命、ピアノ協奏曲やピアノ・ソナタ、シューベルトの歌曲、チャイコフスキーの後期の交響曲、ドヴォルザークの新世界より、シベリウスの1番と2番、マーラーなら聴き慣れた1番と5番、小曲ではモルダウ、ハンガリー舞曲とスラヴ舞曲、軽騎兵序曲、天国と地獄など。いわゆるクラシックを聴き始める人が最初に聴くような曲を、自分は未だに聴いている。でもこういう通俗名曲は、古典文学と同じで、長い間たくさんの人に聴かれるのに耐えてきている。こういう曲を聴くのはまったく、ローリスク・ハイリターンだ。普通の曲を普通に聴くというのは、なんと幸せで実りの多いことだろうか。

2012年が皆さまにとって実りの多い年でありますように。

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