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2008年12月31日

小澤征爾

NHKの「小澤征爾2008 今 あなたに伝えたい音楽がある」を見た。前半はヤナーチェクのオペラについて。女狐を主人公にした一風変わったオペラをハイライトで。ハイライトでもストーリーはしっかり追えたが、一見子供むけっぽいやさしさでありながらかなり深い。狐だからというだけで鉄砲を撃つのか。人間はおぞましい動物ですね。

後半はベルリン・フィルとのカラヤン生誕100年記念コンサートでチャイコフスキーの「悲愴」。これはムジークフェラインザールでのDVDを買ったんで最近よく見てたんだけど、放送されたのは本拠地フィルハーモニーホールでの演奏会。同じ指揮者、同じオーケストラ、同じ曲で同時期のライブを見比べれるってなかなかなくって面白かった。以外にもムジークフェラインでの演奏の方がはるかにいいように思えて、フィルハーモニーでの演奏はかしこまった感じがあって今ひとつ突き抜けた感じがなかった。実際の演奏がそうだったのか、ホールが広いせいか、録音のせいか、聴いてるこちらの気分のせいか、どれかはわからないけど。

この小澤&ベルリン・フィルの「悲愴」、小澤征爾っていいなぁとかなり強い印象を受けたんです。カラヤン生誕100年を祝う演奏会の割にはむしろバーンスタインばりの感情移入で、ゆっくり目のテンポでじっくり弾いていく。聴く方にも緊張を強いるけど襟を正して聴くにふさわしいかと。そして「悲愴」ってとてもいい曲なんだなぁと、あらためて曲の素晴らしさに感動する名演。


ここ数年、冠婚葬祭が多くて思うことが多い。なかなかに世の中は理不尽で住みにくいけど、人生に縁とか定めとかあるのかなぁと感じ、大切にしないといけないと肝に銘じているところ。そして読みかけの吉田秀和「私の好きな曲」を久しぶりに開いてみると、しおりはちょうどヤナーチェクの「利口な女狐の物語」のところに。最近たくさん本を読みたいなぁと思っているところ。がんばって読も。

というわけで、きっといい年になる2009年もどうぞよろしくお願いします。

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