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2008年05月19日

MADE IN JAPAN

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The Stradの5月号に、"MADE IN JAPAN"という記事があります。日本における弦楽器製作の歴史、つまりスズキバイオリンの歴史。鈴木政吉が安価で提供するバイオリンは、教師や警察官の初任給が8円~13円だった1890年代に5円ほど、輸入品は10円~15円またはそれ以上の値だったそうです。今の初任給を20万円ほどと考えるとまぁそんなもんかなと思うけど、この安価なバイオリンが大量生産されたおかげで、着物の女性が琴のかわりにバイオリンを演奏したり、芸者が三味線からバイオリンに転向したりと、明治末から大正バブルの時代の話なんだろうけど、ほんとかいなぁと思うような話が並んでいます。そして次のブームは戦後で、日本が豊かになると親は子供に音楽を習わせ、政吉の息子である鎮一がはじめた「スズキ・メソード」の広がりもあって、スズキバイオリンは再び大きな役割を担うことになります。

確かに、今日本ではバイオリンなどの弦楽器を弾く人がとても多いし、プロもアマチュアもオーケストラはたくさんあってまさにクラシック大国と呼ぶにふさわしい状況だけど、それはスズキバイオリンなくしては到達し得なかった境地だと思う。

その他の記事では、チェリストのナターリャ・グートマンのインタビューや、演奏旅行中にホテルで洗濯をするヒラリー・ハーン、eBayで買ったバイオリンはいかがなものか、そしてアンネ・ゾフィー・ムターの「本番で緊張する?何それ?」みたいな女王様コメントが読めたりと、全体に渡ってなかなか読み応えあり。


それにしても、日本の弦楽器製作のレベルというのはものすごく高いんじゃないかというのはここんとこ毎年行っている弦楽器フェアでとても実感していて、未だに楽器屋にいくとヨーロッパの古い楽器ばかり並んでいるのが、自虐史観を植えつける日本の戦後教育の賜物のように最近では感じられて仕方がない。先の記事で島村楽器の人が言ってたけど、何年か何十年かすると日本で製作された楽器のブームが来るかもしれない。僕的には、かもしれない、ではなく、必ず来る、と思う。希望も込めて。

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