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通気取り

クラシックのサイトで知らない人はいないCLASSICAの飯尾洋一さんの書いた「クラシックBOOK この一冊で読んで聴いて10倍楽しめる!」を買った。パラパラと見てたら、通の友人とコンサートへ行くって話が。
「英雄交響曲」の素晴らしさに感動した後、通の友人がさらりと言う。 「今日はハズレだったねー。縦は合ってないし、管は鳴ってないし、弦も非力。指揮者ダメすぎ、オケも全然やる気なかったし。」
ギクリ。これ僕のことかしら。もし僕のことなら、「通」というのは間違いで、正しくは「通気取り」。
でも本にも書いてある。
自分は感動したのに友人「通」氏はつまらないと言い切った。この場合、得をしたのは自分ではないか。友人の耳が、圧倒的に多くの情報量を受け取っていることはたしかだろう。にもかかわらず、自分は豊かな感動を得たけれど、友人は何も得ていない。
うーむ、まさに世の真実。でもこの「自分」も、感動を重ねるうちにちょっとのことでは感動しなくなり、そのうち「通」氏のようになってしまうかもしれない。いや、きっとなる。なぜなら、それが世の真実だから。
世の中、知らないほうがいい場合が多すぎる。いや、すべての場合においてそうであると言っていいかも。
この本は文庫。クラシック初心者と僕のような通気取りで実は何も知らない人に非常にお勧め。そういや最近新書版で、クラシックの本が妙に多い気がする。買って読む人いるのかしらん。本のカバーから、オレの話を聞いてくれという著者の独りよがりの匂いがプンプンしてくる。それならネットのブログを巡回したほうが安上がりだし面白い話がたくさんあると思うのだが。このページみたいに。というのがあからさまに独りよがり。新書なら「バカの壁」「国家の品格」「ウェブ進化論」「決断力」あたりのほうが断然イケてる。あぁ、このイケてるっての、死語。あぁ、クラシック音楽のページを標榜しつつ、お勧め本にクラシック音楽の本がない。あぁ、実は全然クラシック音楽のこと知らないのかも。でも自分では「通」だと思っている。これすなわち、「通気取り」。あぁ....。
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