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「イタリアのハロルド」とか


今日はしっかり雪が降りました。積もったのは今年初めてです。例年だとクリスマス頃には一度ぱらつくんだけど、この冬は今までぱらつきすらしませんでした。そして降ったら降ったで突然積もりました。
そしてこの雪の中、コンサートを聴きに行ってきました。円光寺雅彦指揮名古屋フィルですが、目的はメインのベルリオーズ「イタリアのハロルド」。ビオラのソロはベルリン・フィル首席を務める清水直子。一度聴いてみたかった人なので非常に期待して出かけたのですが、とてもよかった。体全体を大きく使って、聴いているこちらも楽しくなってくる演奏をする人でした。名フィルも最近上手くなったし悪くない演奏はしているんだろうけど、なんか全然違いますね、上手下手じゃなくて、演奏に対する姿勢とか、そういう根本の部分から違う感じがする。聴いてるこちらが無意識のうちに引き寄せられてしまうというか、本当の一流の人にはそんな雰囲気というかオーラみたいなのがあります。清水直子さんすごいですよ、ほんとによかった。うれしかった。まだまだ日本も大丈夫だ。
この「イタリアのハロルド」、恥ずかしながら僕は初めて聴いたんだけど、噂に違わず、曲が進むにつれてハロルドの出番は減っていき、最終楽章ではハロルドはほとんどいなくなってしまった。今まであえて聴こうとしなかった自分は正しかったんだと思える妙な曲。ソリストは出番を待つ間直立不動でかわいらしく立っていたが、明らかに手持ち無沙汰だった。ああいうの見てると何か叱られて立たされてるみたいで気の毒な気持ちになる。
前半1曲目は、ボリス・ブラッハーの「パガニーニの主題による変奏曲」という珍しい曲。これも初めて聴いたけど、オーケストラのそれぞれの楽器がそれぞれ活躍する、とても面白い曲だった。けど、演奏する方も初めてなのか、なんか、しっくりこない演奏でしたね。舞台上から?マークがたくさん飛んでくるような。演奏会前に何回か練習してるんだから、それなりに理解してからお披露目してもらいたい。まぁ最初の有名なパガニーニの主題を弾いたバイオリン・ソロからしてビミョーな感じだったんで、それを引きずってしまったのかもしれないけど。それに比べると2曲目のリスト「レ・プレリュード」は堂に入った演奏だった。これで終わりの部分が、もっとトロンボーンのメロディラインを鳴らし切れればよかったんだろうけど、それができないので打楽器がジャンジャンやるだけの空虚なコーダになってしまった。このオケは、強いところは強くしきれず、弱いところは弱くしきれない。常に中庸でコントラストに欠けるのが今ひとつ物足りない演奏になってしまう一番の原因だと思うなぁ。まだ同じプログラムで明日もあるので、がんばってください。
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