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大野和士のチャイ4

チャイコフスキーの交響曲は全部で6曲あって後半の3曲が特に有名だけど、5番と6番「悲愴」に比べて4番は、昔からどうも馴染めなくて、それだったらむしろ初期の1番と2番の方がよっぽどいいなぁなんて思ってた。4番は作曲者が30代半ばの作品で、脂乗り切ってやる気満々だもんだから、そういうギラギラした感じがさめた性格の自分には合わないんだろうなぁと、最近わかり始めてたとこ。で、ギラギラ感のないすっきりと見通せるジョス・ファン・インマゼール&アニマ・エテルナの演奏以外は、なかなか受け付けなかった。
しかし今日のこのCD、これはギラギラ感とすっきり感を両立した、今のところ僕の中では最高の演奏。大野和士指揮バーデン州立歌劇場管弦楽団。金管もガンガンに鳴らせつつ引き締まった音で、これみよがしなクレッシェンドやありえない全休止など、聴き手の意表を突くことも忘れない。これは素晴らしい。カップリングはグバイドゥーリナで、チェロと管弦楽のための「いまだ祭は高らかに」って曲。ダヴィド・ゲリンガスの力強く引き締まった音がオケとマッチ、曲自体はよくわからない現代曲だけどなぜか聴き入ってしまう名演。
大野和士って指揮者、今まで自分はまったくノーマーク、「音楽家の肖像」と「プロフェッショナル仕事の流儀」で、ヨーロッパで評判らしいってのを知ってたくらいで、そんな自分の目の付け所の悪さがほんと情けない。これって10年も前の録音ですよ。日本銀行の広報誌「にちぎん」2007年冬号の巻頭インタビューにも登場している。ストイコビッチ擁する全盛期のグランパスを知る身としては、ザグレブ・フィルの常任指揮者だったっていうだけで冷静ではいられない。ほんと、今まで知らないですいません。
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