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2008年01月16日

上岡敏之&ヴッパータール響

昨日FMで、昨年の上岡敏之&ヴッパータール響の来日公演の録音を放送してました。上岡敏之っていう指揮者は何年か前のN響の年末の第九を振ってたのが特にいいとも思わなかったし、最近発売されたブルックナー7番の「演奏時間世界最長」みたいなキャッチコピーが、なんかわざと目立つためにやってるのかなぁとか、そういう胡散臭い雰囲気を感じてしまって、今まで聴くことなく済ませてきたんだけど、昨日のFMで聴いたのはどの曲も面白かった。

R.シュトラウスの「ドン・ファン」はむしろ速いテンポで始めて、音量の強弱とかテンポの緩急とかしっかり作って、曲の最後ではテンポを落としてしっかり歌わせたりしてスケールが大きくてよかった。2曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲は上岡自身のピアノで、妙に元気のいいピアノが既製の演奏とは一線を画していて面白かった。メインはベートーヴェンの「運命」で、第2楽章の楽譜に指示のある音量の強弱をしっかりつけていたのとガーディナー風のフレージングが面白かった。

オーケストラなんですけど、まぁこれが何というか、ヴッパータール交響楽団って150年の歴史があるって言ってたけど、ドン・ファンのバイオリンソロをいきなり音程外してみたり、ドン・ファンってやっぱりとても難しい曲だから露骨にいっぱいいっぱいに頑張ってますみたいな雰囲気があったり、運命は第4楽章で「ワーイ」ってな感じでどんどん突っ走ってしまいそうになったりと、150年の歴史を感じさせない落ち着きのなさがあったけど、それも愛嬌って感じで。おそらくこのオケって日本人が指揮者にならない限り日本に演奏旅行に来ることなんてなかっただろうから、日本はとてもいい国なのでしっかり楽しんでいってもらいたいと思います。

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