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2008年01月08日

クナッパーツブッシュのワーグナー

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同居人がワーグナーの「ワルキューレ」の音源がいるというので、どうせならとクナッパーツブッシュ指揮のDVDを購入。すこぶる立派な雰囲気でとてもいい。クナの映像は一時期かなりDVDで発売されたけど、僕が持ってたのはバックハウスとのベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番で、ピアノと指揮が全然合ってなくてコンマスのボスコフスキーの投げやりな表情がかなり笑えた。このワーグナーは真剣な雰囲気が伝わってくる。バリリもブラヴェッツも真剣そのもの。そしてクナの指揮ぶりは時々ムラヴィンスキーと非常に似て見える。年取って透徹してくるとああいう感じになってくるのかしらん。

オットー・ニコライの「ウィンザーの陽気な女房たち」ってオペラがあるでしょ、その序曲をアマチュアだと平気で演奏会で取り上げたりするけど、オットー・ニコライって人はウィーン・フィルの創始者で、ウィーン・フィルがこの曲を演奏するのは特別なことで、よほどの指揮者じゃないと振らせないらしい。で、クナッパーツブッシュはちゃんと録音が残っている。それだけウィーン・フィルからの信頼も厚かったということだと思うけど、このDVDからはそんな信頼関係をしっかり感じ取ることができる。

しかしワーグナーの曲を1時間も聴き続けるのはしんどい。途中で挫折してネットサーフィン(って死語かも)。


クナッパーツブッシュというと昔読んだ何かで思い出すことがあって、ハイドンの交響曲をあまりに遅いテンポでやるもんだから団員の1人が質問したら、「これはロココなのだよ、君、自動車などない時代の音楽なのだよ」と答えたとか。今ってバロック音楽とかとんでもなく速く演奏してみたり、ベートーヴェンとかでもメトロノームの指示に忠実にやるからむしろとんでもなく速いテンポで演奏したりするのが多いし、僕もそれが正しいんだと思っていたけど、そういう速いテンポでやるのって、曲に忠実とかじゃなくて、現代のIT化しちゃった効率重視の慌しい世の中を反映してるんじゃないかって気が最近しているとこ。

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