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2007年08月27日

ツァラトゥストラのこと

この週末は愛教大OBオケの練習へ行ってきた。R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはこう語った」とブルックナーの4番という我々には不相応な長大なプログラムだけど、日曜日の練習では両曲とも一応最後まで通ったので、本番で止まってしまうという非常事態だけは避けられそうな見通し。と楽観的なことを言っているとバチが当たるかも知れないけど。

R.シュトラウスの曲は大変だけど、だいぶ弾けるようになってきて、だいぶわかってきたところ。この曲は生で聴いたことある割には冒頭の有名なテーマしか知らなかったんだけど、自分的には最後の部分が衝撃的。シャープが5つだからH-durだと思うんだけど、低弦にはピチカートでドの音を弾かせる。全然調和しない。H岡先生によると、H-durが人工物でC-durが自然を表現しているそうです。で、最後はCの音で自然が人工物に勝るんだと。さすがに勉強している。

でも息も絶え絶えな最弱音のピチカートで終わるあたり、結局すべてのものが破滅するんだという風に僕には感じられるなぁ。

それにしてもこんな曲が通るようになるなんて、指揮者の力は偉大だと思わざるをえない。練習の進め方とかしゃべりとか、上から降りてきて合わせてくれている。「ここは本当に夢に出てくる」って言ってたけど速いテンポで3連と4連が交互に出てきて僕はまだ全然わからないところも、きちんと振ってオケが勝手に拍が揺れちゃうのにもしっかりつけてきて、しかも妙にニコニコしながら振っている。

そして「お、まだ時間があるから最初の方に戻って....」という必殺のフレーズ。やっぱ巨匠になるとみんなこう言うんだなぁ。

21日の火曜日にはH岡先生とチェロ二重奏を2曲+アンコール、それにカサドの無伴奏組曲の終曲を弾いた。ポジションの跳躍するところもそれなりに音程が当たり、鳴らしにくいフラジョレットもそれなりに鳴ったので良かった。「完璧だったよ」とH岡先生に言われて有頂天で帰ってきたのも束の間、改めてツァラトゥストラの楽譜を見てかなり焦ってCD聴いたりさらったりして、自分なりには結構弾けるようになったなぁと自画自賛して日曜日の練習から帰ってきて、改めて家で一人で弾いてみると音程がとんでもなくてかなり焦っているところ。やれやれ。あと1週間でどうなりますことやら。

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2007年08月17日

分をわきまえる

R.シュトラウスとブルックナーをさらっていますがかなり大変です。相場も荒れ放題でかなりパニくってきました。僕の中でツァラトゥストラは「まだまだ株は下がるぞ、おまえもいい加減くたばりやがれ」と語っています。

昔はまったく理解できなかったR.シュトラウスの曲が、最近はとてもすごいものに思えてきた。これだけたくさんの音を要求しつつ、全体としてはまったく濁りのない響きが形作られる。僕なんかチェロの1つのパートを弾くだけでヒーヒー言ってるのに、それをたくさんのパートに書いて全体でも調和が取れているというのはすごいことだなぁと。何かとてつもなく大きなものに対峙しているような気がする。と同時に、楽器を弾くことを生業としている人だったらこれくらいはマスターできるだろう、マスターできなければならない、とも思う。これはドン・ファンを弾いたときにも感じたことだけれど。

いずれにせよ、根本的に我々ごときが取り組むべきものではない。分をわきまえるべきだと思う。


いい加減さらうの嫌になってきた。おまけに来週はソロも二重奏もやらなくてはいけなくてさらにパニくる。もうこんな生活は二度としないぞと思っていたのに。「まぁ嫌になったからリヒャルト降りてもいい?」って聞いたら「君にはそう言われると思ったよ」と言いつつ首を縦には振ってくれなんだ。本番まであと2週間、どうなりますことやら。

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2007年08月05日

ゲストがすごいぞ

今日はお誘いいただいた演奏会というか発表会を聴きに行ってきました。ゲストがすごいぞ、N響主席の藤森亮一氏。バッハの無伴奏3番全曲に始まり、ハイドンのハ長調の協奏曲、チャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレはチェロのソロと弦楽合奏による版、そしてヴィヴァルディの弦楽の曲とアンコールのサウンド・オブ・ミュージックもチェロ・パートの後席で参加するという、N響主席をこれでもかと使い倒すプログラム。

この人は以前も思ったけど、音量はやっぱりあまり大きくないけど、とても音が綺麗なんですね。後ろで弾いていたバイオリンの子供たち(分数楽器使用者も大勢いると思われる)とは言わずもがな、それなりの職業音楽家を揃えたビオラやチェロやコントラバスと比べてもその美音ぶりは際立っていた。それにあれだけ長時間弾いても結構平気で疲れてなさそうなのは、普段はハードワークなオケマンならではでしょうか。

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2007年08月04日

予習

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9月は北原幸男氏の指揮で2つ演奏会があるので、その予習。今までも何回かこの人の指揮で弾いたことがありますが、ただひたすら謙虚に丁寧に曲の良さを引き出そうとする姿勢がとても素晴らしく、毎回楽しい経験をさせてもらってきました。

このCDはブラームスのダブル・コンチェルトと交響曲第1番という、かなりしっかり詰め込んだ満腹感溢れる選曲とともに、演奏ももちろん素晴らしくて満腹感×2。どちらも有名な曲なので巷では何種類もCDが出てるけど、その中からあえて手にする価値は十分にある。この指揮者らしい、ただ誠実に楽譜を音にすることで立派な音楽に仕立て上げてしまうという趣。戸田弥生&山崎伸子というソリストも購買意欲をそそられた大きなポイントで、期待に違わぬ誠実な演奏を展開。

「節目の年に」と題された北原氏の寄稿によると、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーの3人は氏にとってとりわけ偉大な存在らしい。9月の演奏会では、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、R.シュトラウスなどとともに、ブルックナーの交響曲もしっかり入ってます。自分はいまだにブルックナーの音楽は苦手だけど、この認識を変えてくれるか、ちょっと楽しみ。

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