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2007年07月15日

宗次ホール初体験

金曜日に、ソンミン・カンという韓国の若いチェリストのリサイタルを聴きに宗次ホールへ行ってきた。栄にできた宗次ホールは初体験。壁は白で舞台は黒、床はコンクリート打ちっぱなしというクールな作りがなかなかよい感じ。客席数は確か400に満たないけど2階席まであり、奥行きが狭く天井が高い。教会とかこんな感じかもなぁと思いました。

ソンミン・カンという人はここで書いた、韓国の女の子。コンクールでの様子はちょっとだけウェブサイトで見たことがあって、あの一弓スタッカートがすごいなぁと感心しきりだったこともあり、とても期待して聴きに行った次第。プログラムは、その一弓スタッカートを聴かせるロカテッリのソナタニ長調(もともとバイオリンの曲なんだね)に、カサドの無伴奏にドビュッシーのソナタ、休憩を挟んでブラームスの大作、ソナタ第2番。

前半は2階で聴いていて、おやっと思った。音が上に抜けるかもと知ってる人から聞いていたので2階に座ったんだけど、音はあまり聴こえないし、ピアノの方がよく聴こえる感じ。そんな消化不良のまま休憩に入り、やっぱりチェロのリサイタルだから僕の知ってる人も何人か聴きに来てて、みんながみんな「素晴らしい!」なんて言ってるもんだから、あらー僕の耳っておかしいのかなぁと落ち込みつつ、後半は1階に座ってみた(途中で席を移動できるのが自由席のいいところ)。確かに1階だと生音も聴こえてきてピアノとのバランスもかなり改善。でもそう特別なインパクトを感じることもなく、アンコールまで終わってしまった感じ。

最近名前を聞かないけど、オーフラ・ハーノイっていうチェリストがいたでしょ、とても美人の。あの人はなんか軽やかなんだけど鼻歌っぽくて全然薄っぺらな感じで、ありゃ美人だから売れただけだよななんて思ってたんだけど、そこまでではないにしてもソンミン・カンの演奏はどちらかというとそちらの系統のような印象を受けた。テクニックはほんとすごくて、高いポジションへ跳躍しても音程合いまくりだし、表現もきちんとできてるし、一弓スタッカートなんてあれは世界でもできる人は数少ないくらいじゃないかと思うけど、肝心の、聴き手へのインパクトに欠けると感じた。そう広くない宗次ホールで、2階席に座ったくらいで音がいまいち聴こえてこないなぁと感じるくらいだから、今のままではちょっと厳しいなぁと。まぁまだ若いし、基本的なテクニックは出来上がってしまっているので、今後どうとでもなるでしょう。先は長いのでこれからに期待。

なんて偉そうに書いてるけど、当日聴いてるときはちょっと焦った。僕の耳はやっぱりおかしいのかなぁって。でも演奏会後に名古屋では重鎮のN先生も僕が感じたのと同じようなことを言ってて、かなり安心して、それなりの自信を持って書いた次第。

ピアノはとてもよかった。経験の違いか、チェロとは格が違うと感じた。沢木良子って人。ちょっと覚えておこう。

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