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2007年04月27日

パガニーニのカプリース

パガニーニは悪魔に魂を売って超絶技巧を身に付けたのに、録音に聴く演奏には妙に健康的な雰囲気が蔓延しているような気がする。有名なコンチェルトの1番は定盤アッカルドのあまりに明るく無垢な演奏が世間を席巻しているし、古今東西のバイオリン独奏曲の最高峰であるカプリースも若い優等生バイオリニストが社会へ出る時に必ず通る道みたいな感じで録音されてきた。私こんなにじょうずにひけるのよ、私には輝かしい未来がまっているのよ、みたいな。

そんな状況に喝!なディスクが登場。
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人生が輝かしいものであるわけがない!人生の酸いも甘いも知り尽くしたイヴリー・ギトリスによる30年前に録音された濃厚な1枚。細かいことなんか知ったことか!とにかく気合だ!という1枚。ギトリスは何年か前にアルゲリッチが別府でやっている音楽祭にきてパガニーニのコンチェルト1番を弾いてテレビでも放送されてたけど、メロディは歌わず音を1つづつ置いていくだけで、健康的ではなかった。このカプリースも、健康ではない。音程の悪さすら芸風の1つと妙に納得させられてしまい繰り返し聴きたくなってしまう自分にはもう不健康な毒が回ってしまったということだろか。

ギトリスは最近DVDも発売されて、
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このチャイコフスキーのコンチェルトはオケもよくなく、ギトリスもあまりに場当たり的な演奏で、あまり好きにはなれなかったんだけど、一緒に入っている小品の数々がもの凄い。この人のどぎついまでの音のパワーと、一弓スタッカートの上手さは凄いですね。特に一弓スタッカートは絶品。この人より上手い人なんていないんじゃなかろうか。

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