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2007年04月12日

ゲルト・アルブレヒト

今日の朝日新聞夕刊に、読売日本交響楽団の常任指揮者を退任したゲルト・アルブレヒトのインタビューが掲載されていた。というか、もう退任していたんだね。僕が興味深く感じたのは、偉大な楽団かどうかを判断するのはピアニッシモ(最弱音)、との持論がある、という下り。僕も同じ考えなので、素直にうれしかった。

近現代の楽器の改造は、大きく強い音を出すにはどうしたらよいか、ということばかりに重点が置かれていて、弾く方も、いかに大きな音を出すかという方法論ばかりが幅を利かせているような気がする。音楽ホールも大きくて舞台の上からは一番後ろの席の人の姿はおぼろげながらにしか見えないけど、現代の音楽ホールはとても性能がいいし、聴く人はちゃんと聴いていてくれる。信念と勇気を持ってかそけき音を出すことも大切だと思う。

頑固一徹ぶりというか偏屈ぶりに笑っちゃったのは、チェコ・フィルと来日した際にエージェントにドヴォルザークをと言われたのに、チェコ・フィルの本領はブルックナーだと言って突っぱねたという話。昔、当時チャイコフスキーに取り組んでいたアバドがなにかのインタビューで、「日本ではロシア物はロシアの楽団で、という風潮があるが」と言われ「それじゃイタリア人の僕はオーケストラコンサートで演奏できる曲がほとんどなくなってしまう」と答えていたのを思い出した。

僕的には、チャイコフスキーとショスタコーヴィチはムラヴィンスキーの指揮が一番いいと思っているので、ロシア物はロシアの楽団で、というのには一定の理解があるけれど、チェコ・フィルのチェコ物、ドヴォルザークやスメタナが本当にいいかどうかはわからない。もちろん、チェコ・フィルの本領はブルックナーなのかどうかもよくわからない。

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