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2007年02月16日

「のだめ」に思う

僕はマンガというものは「家裁の人」と「マスターキートン」、それに「地球を呑む」くらいしか読まないので、その程度の人がマンガを語るんだということで読んで欲しいんだけど、「のだめカンタービレ」がクラシック音楽人口の増大に貢献したのか、ということですが、僕はまずそういうことはないと思っています。直感的に、マンガ好きの人が「のだめ」を読んで面白いと思ったところで、突然楽器を始めたりクラシックのCDを買ったりコンサートへ行ったりするには、あまりにも敷居が高いのではないだろうかと思う。それに僕の周りでは「のだめ」のことを話題にするのはやっぱりクラシック音楽に何かしら興味があったり最初から関心があったりする人だけで。すなわち「のだめ」でクラシック音楽人口が特に増大することはないと思う。

それでは次に、あまりにもマニアックなクラシック音楽を題材にしたマンガがなぜこうも話題になるのか、ということ。これは僕は最近とても強く思っていることなんだけど、クラシック音楽は特にマニアックなものではなく、日本はクラシック音楽大国で、このようなマンガが流行る土壌がすでにあったんだと思う。東京でのプロのオーケストラの数はロンドンに匹敵するほど、アマチュアでは山手線の駅1つにアマチュアオーケストラが1つあると言われるくらいだし、それぞれの地方にもプロ、アマチュア問わずオーケストラはたくさんある。海外からもさかんに演奏家がやってくるし、クラシック専用のホールが1つの都市にいくつもあったりする。ドラマやCMでもクラシック音楽をアレンジしたもの、またはそのものずばりが頻繁に使われている。

というわけで、もともと日本は世界でも有数のクラシック音楽大国と言って間違いない。だからこそ「のだめ」も流行る。という結論。


...と言いつつ僕の中に釈然としない思いもあって、僕はついこの間まで日本ではクラシック音楽はマイナーなものだと思っていたし、今でも日本に全然根付いていないと思っているし、僕以外の人にどんどんクラシック音楽を聴いたり楽器を始めたりして欲しいと思っている。それでも日本はすでにクラシック音楽大国だと思っている。どちらの考えも絶対に正しいと思っている。自分の中でこの相反した考えを両立させているのもなかなか妙な話だけど、どこかでつながっているような気もしている。とりあえず今のところはそんな感じで。

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