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なんちゃってバロックチェロのデビューとクレンゲルetc.
18日のチェロ二重奏は、マルチェロのソナタ、バッハのブーレ、クレンゲルの組曲からアリオーソとフゲッタ、そしてアンコール2曲。マルチェロのソナタはチェロを弾く人の間では結構有名な曲だと思うんだけど、僕は弾くのも聴くのも初めて。通奏低音のパートを受け持ったんだけど、スチール弦を張ったモダン仕様の楽器にバロック弓という、バロック専門の人には邪道だと言われかねない組み合わせだけど、事前のリハーサルでモダン弓と両方弾いてみて、バロック弓で弾いた方が出したい音が出しやすかったので。H岡先生も「その方がバロックの雰囲気が出ている」と太鼓判。弓が違うだけでもそれなりに音が違ってくるというのは新鮮な発見だった。
2曲目のバッハの無伴奏チェロ組曲第3番のブーレは、なんと私のソロ。人前で一人でバッハを弾くのはかなり久しぶりだな。今回は冗長なプレトークのあと、ガット弦を張ったなんちゃってバロック仕様のチェロとD.Badiarov氏制作のバロック弓がうなりをあげ、アンナ・マグダレーナ・バッハの筆写譜を参考にしたアーティキュレーションが炸裂。なんちゃってバロックチェロはこれが記念すべきデビューコンサートであった。
メインはクレンゲルの組曲からアリオーソとフゲッタ。重音の多い難曲だった。有名なチェリストの作曲というだけあって、チェロの演奏技術の可能性を追求してはいるが、曲的にはいまいちの感は拭い切れず。アリオーソは繰り返しを省略して間をもたせ、フゲッタは僕のトークと同じくらいの冗長さ。どれも悪い曲ではないんだけどどうも単一的というか広がりがないんだよね、もちろん演奏のせいかもしれないけど。まぁしかし、こういう知られざる曲というのは自分たちで楽譜から音にしないといつまでたっても聴くことができないし、また一つ新しい曲を知ることができたのはとても楽しい経験だったかなと。
アンコールは、聴き手の予想をはるかに上回って疾走するウェブスターのスケルツォで固定観念を粉々に打ち砕き、パーセルのリゴードンでどっしりと落ち着いて幕を閉じる。自分で弾いててなにげに楽しかった。聴いてる方もよく知っている曲だからか、受けもよかったようで何より。
それにしてもチェロは普通に1本でも持ち運びが不便なのに、チェロ2本に弓3本持ってって、どんどん自分で自分の人生を面倒くさくしている感あり。演奏以前に移動にも苦労していることに違和感を感じる今日この頃。
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