2006年06月26日
耳が痛い
NHKに残されている貴重な映像がDVDで楽しめるシリーズがスタートしました。音楽評論家の黒田恭一さんという人がいて、ラジオやテレビの「20世紀の名演奏」という番組の司会をしている人ですが、その方が序文を書いています。非常に耳が痛い。引用します。
今、クラシック音楽界は、空前絶後の飽食の時代を迎えている。その結果、多くのききては、ファーストフードの店で食べ物を残して恥じることさえ知らない、躾の悪い子供さながらに、音楽を丁寧にきかなくなった。
非常に耳が痛い。ライナーノートの中で、ワルター・バリリもカラヤンとの世界ツアーがウィーン・フィルの輝かしい1ページになっている理由の1つに「東京の聴衆のような、いまだかつてないほど関心が高く、完璧な心構えのできている聴衆を前に演奏ができたから」と言っている。それが現代の我々はどうだろうか?音楽を聴くことも楽器を弾くことも、非常に軽いものになってしまった気がする。自分もわが身を省みて、聴き手になる時は作曲者や弾き手に失礼のないよう真剣に聴き、弾き手になる時は作曲者や聴き手に失礼のないよう最善を尽くし、間違っても演奏後の宴会のみが楽しみな人種に成り下がらないようにしなくてはならない。
それにしても楽しみなシリーズが始まりました。ムラヴィンスキーとジョージ・セルの来日公演は是非出してください。映像が残ってないとは言わせません。ほんとに、どうかよろしくお願いします。
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