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ベルリン・フィル自主制作CDシリーズ "IM TAKT DER ZAIT (時代のタクト)"からの1枚。アーノンクール指揮によるライブで、バッハの組曲第1番、バイオリンとオーボエのための協奏曲、組曲第3番、の3曲。
実はこの定期演奏会、僕は生で聴いてるんだよね(詳しくはこちら)。その時のことが楽しく思い出されるとともに、生演奏と録音の違いが体験できてとても興味深い。組曲第1番のゆったりとした序曲の、いくつか並んだ細かい音符を均等に弾かずに次の長い音に向かって加速させるとか、その長い音は中ぶくらみにして表情を持たせるとか、生で聴いたときの楽しい印象が録音ではっきり感じとれる(ただしそのあまり縦が合わないことはしょっちゅう)。バイオリンとオーボエの協奏曲はマイクの位置が極めて奏者に近いのか、大ホールでの印象とは違って極めて親密な雰囲気。大ホールでは聴き取れなかった細かいニュアンスがわかって楽しい。派手な組曲第3番は控えめながらもベルリン・フィルのパワフルさが炸裂。でもアリアは圧倒的にホールで聴いたときのほうが透明感があった。あのアリアは本当に美しく神々しく、素晴らしかった。
まぁとにかく、すべての曲の一部一部、一音一音にすべて意味づけしようとしているかのような、細部の細部まで何かしら表現しようという意欲が満々。聴き終わって思わず考え込まずにはいられない演奏ですが、この聴き手に考える余地を与えてくれることが、僕がアーノンクールが好きな理由かと感じた。
実際の演奏会ではイ短調のバイオリン協奏曲も演奏されていた。僕にはそれが一番考えさせられる演奏でぜひまた聴けたらと思っていたのだけど、今回は収録されず残念。
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