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2006年06月26日

 ■ NHKクラシカル・シリーズ カラヤン2点

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NHKに残されている貴重な映像が楽しめるDVDシリーズがスタート!これから続々とリリースされるのかと思うと、もうそれだけで僕には鳥肌物です。途中でやめたりしないでいくらでもジャンジャン出していただきたいと思います。

第1回発売分から、カラヤン指揮のものを2点。1つめは1957年のベルリン・フィルとの来日公演。ベルリンから2日以上かけて日本にやってきた彼らの、まさに迫真の演奏。舞台後方に日本とドイツの国旗が掲げられる中、「マイスタージンガー」前奏曲、「ドン・ファン」、「運命」が気迫みなぎる指揮者とオーケストラによって演奏される。若き日のカラヤンの指揮は、もうこの頃から目をつむってうつむき加減で、でもとてもエネルギッシュで腕の動きが大きくとてもスケールが大きい。70年代以降はどうしてああもつまらなくなってしまったのだろうか。オーケストラのアンサンブルも非の打ち所がなく、そして何より迫力ある音がすごい。時々静止画像になったり音声がモノラルになるのはご愛敬だが、映像が鑑賞に堪えないものでも構わないからそのまま見せて欲しかった気がする。おまけに名古屋市公会堂でのバッハ「G線上のアリア」も入っています。

もう1点は1959年のウィーン・フィルとの来日公演で、ブラームスの1番と4番、シューベルトの未完成。妙にピッチが高いのは慣れれば気になりません。こちらは画質が劣り静止画像の割合も多いけれど、演奏は素晴らしい。ブラームス1番ではボスコフスキーがコンサートマスターを務める。第2楽章のソロも軽々とほいほいと弾いちゃってます。

こうやってベルリン・フィルとウィーン・フィルを比べて見るのも面白い。ベルリン・フィルは勤勉なゲルマン民族、ウィーン・フィルはどことなくほいほいと投げやり気味。

それと2点とも当時のNHKのニュースの映像が特典として入っているけど、なぜか音声がカットされているのが残念。この当時の味のあるアナウンサーの声も一緒に収録してくれれば、時代の貴重な資料としての価値も出ると思うのだが。

2006年06月09日

 ■ Children's Cello by Steven Isserlis

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イッサーリスによる小品集だけど、子供向けのやさしく楽しい曲集。実際彼の息子もチェロを弾いているらしいので、自分の子供のためのアルバム、といった趣旨もあるのかも。正直、大人でもかなり楽しめる。僕はかなり楽しんだ(僕が子供なだけかもしれないが...)。スクワイヤーのダンス・ラスティック(この曲好きなんだよね)やボッケリーニのメヌエット、マリーの金婚式、メンデルスゾーンの無言歌など、自分に馴染みの曲も何曲か入っていて、それが楽しさを助長する。

こういうシンプルな曲は、実際、聴かせるのがかなり難しいと思う。作りがシンプルなので音自体の美しさが必要不可欠。ギタリストの福田進一氏が以前、演奏家としての目標は何ですかと聞かれて、ポロロンと1つ音を弾いただけで聴いている人が参ったと思うような、そういう音の出せる演奏家になりたい、みたいなことを言っていたけど、僕は激しく同意する。その点イッサーリスはイギリス紳士、品のいい音で一曲一曲紡いでいくし、その中に品のいい歌いまわしがあったりして、聴いてて飽きがこない。すべての曲が一段上の芸術作品に感じられます。