はやしひろおのホームページ/音盤棚 サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番

サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番

こんな曲です。
嵐のような第1楽章第1主題(44.1s,86.2KB)  叙情的な第1楽章第2主題(34.9s,68.3KB)

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今では「動物の謝肉祭」でしか知られていないサン=サーンス、生前は非常に高い評価を得ていたらしい(生きている間に自分の名前が通りの名前になったり、生きている間に銅像が建てられたり)。この曲は少ないチェロのためのコンチェルトの中で重要なレパートリーとなっています。全曲でも20分弱と短いために学習者がまず手始めに挑戦する曲ですが、左手が回らなくて実はかなり難しい。フランスの作曲家の曲ではありますが、作りがしっかりしていてどちらかというとドイツの作曲家が書いたような印象を受けます。

new!!
ジャクリーヌ・デュ・プレ(Vc)
ダニエル・バレンボイム指揮ニュー・フィルハーモニア管
(1968年録音)
スタジオ録音なのにこのテンションの高さは何なんでしょうね。密度の濃い表現と密度の濃い音で、デュ・プレの素晴らしさが堪能できます。バックもがんばってます。(2003.10.5)

cover new!!
ジャクリーヌ・デュ・プレ(Vc)
ダニエル・バレンボイム指揮フィラデルフィア管
(1971年録音)
デュ・プレが病気になる頃かその直前のライブ録音。チェロが若干前面に出た録音で、いい感じに聴けます。彼女のスタジオ録音よりも録音がいい。相変わらずテンション高くて凄まじいですが、だんだん息切れしちゃってるように感じるのは僕だけですかね。 (2003.10.5)

cover ミッシャ・マイスキー(Vc)
オルフェウス室内管
(1997年録音)
なんとなくアメリカナイズされた演奏。でもすごくいい、ヒット作です。すごい若々しいし新鮮さに満ちている。オルフェウスもいい。バランスをうちやぶる金管楽器が決して浮いてなくて、すごみすら感じさせる。

cover ハンナ・チャン(Vc)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮ロンドン響
(1995年録音)
ハンナ・チャンのデビュー録音で、録音当時13歳。僕より年下のくせに僕よりはるかにうまいので腹が立つが、ま、仕方ない。でもうまいことはうまいが、13歳なのにこんなに上手に弾けるのよ、っていうだけで終わってしまっている感あり。感心はするが感動はしない。

cover マリア・クリーゲル(Vc)
ヤン=フランショーム・モンナルド指揮ボーンマス・シンフォニエッタ
(1995年録音)
NAXOSの名盤。とても女流とは思えない力強い音。1000円弱でこんな高水準の演奏が聴けるとは。ただ女なんだからもうちょっとしなやかさもあってほしい。何度も聴くと胸やけがしてくる。オケは完璧におつきあい程度にしか弾いていない。それともその程度のオケなのか。

スティーヴン・イッサーリス(Vc)
マイケル・ティルソン・トーマス指揮ロンドン響
(1992年録音)
ガット弦の音色がとても品がよく、また流れるような爽快な演奏だが、そこに含蓄があるのがこだわりの人イッサーリスらしい。また、彼だけがデュランの原典版に忠実に弾いており、慣用版とは異なる効果を出していて興味深い。LDも出ているが指揮者とのディスカッションはまるで喧嘩のようで、周りがなんと言おうと我が道を行くイッサーリスらしいが、そこまで言わなくても、とも思う。

cover ヨーヨー・マ(Vc)
ロリン・マゼール指揮フランス国立管
(1980年録音)
ヨーヨー・マのデビュー盤。うまい。僕がヨーヨー・マで嫌いな、押し付けたような音があまりなくて、爽やかな名演。マゼールも曲が曲だし協奏曲のバックでもあるのでおとなしい。

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ロンドン・フィル
(1977年録音)
肉がたっぷりついた太り気味のサン・サーンス。指揮者共々きわめて濃厚な響きで、どちらかといえば軽く扱われるこの曲に真正面から取り組んだ演奏。スケールも大きいが、彼ならもっとすごい演奏ができそうだと思うのだが.....。

ラズロ・ヴァルガ(Vc)
ルイ・ド・フロマン指揮ルクセンブルク放送管
(1974年録音)
日本語解説がないので、カタカナで書くとたぶんこんな感じだと思うんだけど....。Fさん所蔵のLPからMDにダビングしていただきました(ありがとうございます->Fさん)。かなりの好演。演奏が曲に合ってて、曲の良さを堪能できる。

ピエール・フルニエ(Vc)
ジャン・マルティノン指揮ラムルー管
(1960年録音)
フランスの名チェリスト、フルニエの超有名な録音。しなやかで品のある演奏、こういうのをフランス風というのかもしれない。フランス行ったことないのでようわからんが。でもなんかなよなよしていて僕はあまり好きになれない。

アンドレ・ナヴァラ(Vc)
シャルル・ミュンシュ指揮ラムルー管
(?年録音)
なんという古めかしい音! 間違いなく古き良き時代の音色だ。とても今の時代に受けるとは思えないが、時々このCDが聴きたくなる僕はひょっとして古い人間なのだろうか?

cover ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
サー・マルコム・サージェント指揮フィルハーモニア管
(1956年録音)
期待したよりもおとなしく、流麗な演奏。ものすごい豪演が聴けるかと思ったのに。しかし一緒に入っているポッパーの「妖精の踊り」は凄まじい演奏。Testamentの輸入盤には入っています。国内盤には入っていませんのであしからず。

グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc)
フレデリック・ストック指揮シカゴ響
(?年録音)
100万ドル・トリオのフォイアマンのあとがまとして有名なピアティゴルスキー。流麗といえば流麗だが.....。おおらかな性格がよくわかる、きわめて自由な演奏。途中オーケストラがついてこれなくてひやっとするが。僕は好きです。(1999.12.05)

cover ザラ・ネルソヴァ(Vc)
サー・エードリアン・ボールト指揮ロンドン・フィル
(1953年録音)
隠れ名演。情熱的だが押しつけがましいところはなく爽やか。テクニックも確かです。この女流はかなりの名手だぞ。(1999.12.05)

cover ピエール・フルニエ(Vc)
ウォルター・ジェスキント指揮フィルハーモニア管
(1947年録音)
引き締まった音で集中力に富んだ演奏。テクニックもしっかりしているし、センスもいい。フルニエだったらこれの方がいいと思うんだけど。


この曲が作曲された1872年当時、チェロ協奏曲として知られていたのはシューマンのものくらいで、ドヴォルザーク、ラロ、エルガーといった主要なロマン派のチェロ協奏曲はまだ作曲されておらず、その意味でこの曲は時代の最先端を行っていたのかもしれません。なお、サン=サーンスには一応2番のチェロ協奏曲もありますが、こちらはほとんど演奏されません。サン=サーンス自身「難しすぎるので普及しないだろう」と言っていたらしいです(なら書くなよ)。