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コンサートへ行こう!

演奏会のレビュー。自分が聴いたのも、自分が出たのも。

自分が聴いたもの   自分が出演したもの


2005年分
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 2005.10.30(SUN)
アンサンブル名古屋


 2005.10.23(SUN)
アンサンブル・コレーグ


 2005.9.18(SUN)
名古屋市立大学OB管弦楽団


 2005.9.2(FRI)
広岡チェロ三重奏団


 2005.8.28(SUN)
チェロの森


 2005.7.31(SUN)
名古屋シンフォニア管弦楽団


 2005.5.29(SUN)
アルバン・ベルク四重奏団


 2005.5.8(SUN)
名古屋友弦合奏団


 2005.1.30(SUN)
アマテュール室内管弦楽団


 2005.1.16(SUN)
名フィル室内オーケストラシリーズ



 2005.10.30(SUN) at しらかわホール
アンサンブル名古屋 第20回演奏会

   ウェーバー/歌劇「オイリアンテ」序曲
   ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
   (Vn独奏アンコール チャイコフスキー:トロイカ)
     Vn:奥村智洋
   ブラームス/交響曲第3番へ長調Op.90
     指揮:迫昭嘉

今回の指揮者は本来ピアニストというだけあって、演奏する人っぽい具体的な指示が多くてやりやすかったです。指揮者とソリスト二人とも、音程とかリズムとかの基礎的な注意が多くて、変な観念論に走ることもなく、とてもよかった。そしてそのソリストのパフォーマンスはものすごく、まさに一流の至芸って感じでしたね。音をはっきりと、きついくらいに立たせてたけど、そうでないと広いホールではまったく聴き栄えがしないと感じました。柔らかい音というのは輪郭のぼやけた音と混同されやすいように思う。気をつけなければ。

ブルッフでさかんにチェロのpizz.が早いって言われたけど、ハイフェッツ信奉者の僕には全然違和感なかったんですけど。周りを見てもどんどん不信感が募っていくばかりだったんですけど。楽器は楽しみでやってるんだから、楽しく弾かせてくれ。

去年から比べると、バイオリンはまぁまとまってきたように思う。主体性に欠ける気もするけど。そして今回は管楽器がいまいちだったように感じた。音色とか縦の合う合わないとか。思うに、メンバーが入れ替わるというのはどんなものだろうか。馴染むのに時間がかかるし本人の自覚と努力も必要。何年か経つと思うけどまだいかんなぁって感じだったし、今回は特に伴奏形で音が必要以上に立ってしまうのが気になった。まぁだからといって参加したいと言ってきた人を無下に断わるわけにもいかないだろうし。その辺は大いなる永遠のジレンマですね。

あと曲が終わると舞台裏が真っ先に盛大な拍手をするのは、演奏者としても非常に気分が悪い。せっかく気分良く弾き切ったのに、まったく興ざめだった。ほんと、頼むからやめて。





 2005.10.23(SUN) at しらかわホール
アンサンブル・コレーグ

   ベートーヴェン/12のメヌエットから抜粋(本邦初演)
   ベートーヴェン/祝祭メヌエット
     ゲストコンサートマスター:日比浩一
   ディッタースドルフ/ヴィオラとコントラバスの為のコンチェルタンテ
     Va:中山洋  Cb:相葉武久
   ブラームス/交響曲第2番ニ長調
     指揮:相葉武久

当日の舞台上でのパフォーマンスだけで判断すれば、今まで聴いたアマチュアの団体の中では一番上手だと思う。特にメインのブラームスの2番、1から3楽章まではとてもよかった。ホルンはあれだけ丁寧でホール全体から響いてきて安心して聴けたのは素晴らしく、非の打ち所がなかった。こういうのを聴けるのはとてもうれしく、足を運んだ甲斐があったと感謝したい。ブラボーの声がかかっていたのも当然で、また聴くべきところを聴いている人が客席にいたというのもちょっとうれしい。オケ全体も集中力を切らさず聴き応えのある演奏をしていて楽しかったが、4楽章になるとうって変わって締まりがなくなり散漫で、詰めの甘さを露呈、ほぼ台無し状態。アンコールはとても美しくてよかったが、それだけにチェロの音程が甘くなってしまったのが残念。ブラームスの1楽章や2楽章冒頭などとてもよかっただけに悔やまれるところ。

前半の2曲はほとんど初めて聴く曲だったので正直よくわからない。ベートーヴェンは流し聴きするにはとても心地よかったが、どうもティンパニが響きすぎでリズムが聞こえなかった。編成の大きさが違うから叩き方も違うのだろうけど、ブラームスではトレモロですら粒が立って聞こえたので、何らかの対処法はあるはずだと思うのだが。小型のティンパニを導入するのが手っ取り早いが、まずは古楽器オケや小編成オケのベートーヴェンの録音をたくさん聴いて音に対するイメージを作るべきだろう。コンチェルトのソロはそれほどいいとは思わなかった。事前にいろいろ話を聞いて、正直、謙虚さに欠ける人物なんじゃないかと感じていたけど、まぁ演奏もあんなもんかなと。聴き手のことは考えているのだろうか。訴えかけてこない。僕のような素人音楽ファンにはその程度の認識。むしろローカルな閉鎖的なところでピラミッド作ってその頂点に収まっていい気分になっている、まぁそういうのはどこにでもある話だけど、僕の好きではないパターン。僕としてはこれをいい反面教師とし、演奏には人間が出てしまうという事実をしっかりと受けとめ、演奏のテクニックだけでなく人間としても成長できるように日々の生活を送らないと。

あと曲が終わると舞台裏が真っ先に盛大な拍手をするのは、客としては拍手を強要されているようで非常に気分が悪い。いい演奏だったらスタンディングオベーションだってするし、悪ければブーイングも辞さない。それは我々聴衆が判断することであって、舞台裏は円滑な運営と真摯な演奏をすることのみが聴きに来てくれた人に対する誠意のはず。まったく興ざめだった。





 2005.9.18(SUN) at 名古屋市民会館大ホール
名古屋市立大学OB管弦楽団 第15回演奏会

   シャブリエ/狂詩曲「スペイン」
   コダーイ/組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
     ツィンバロン独奏:中川陽子
   シベリウス/交響曲第1番ホ短調
     指揮:井崎正浩

もうかなり前なのでだいぶ忘れてしまっているけど(汗)、ツィンバロンなどという珍しい楽器も間近で見ることができたし、指揮者も非常に丁寧な指揮でわかりやすく、とても楽しい演奏会でした。僕はとても好きなんだけど、感情に流されない丁寧で正確な指揮で、意図もわかりやすいし演奏しやすかった。解釈は人それぞれ。そして練習の時にちょっと意見を述べた団員さんがいて微妙な空気になっていたけど、あれはどうなんだろう。指揮者は人格者だった。でも僕は演奏する側の人間なので、ここはウィーン・フィルみたいに「そんなに言うなら本当におまえの言う通りに弾くぞ!それでもいいのか!!」くらい言ってほしかった、なんてことは恐くて口が裂けても言われへん。




 2005.9.2(FRI) at 扶桑文化会館ロビー
広岡チェロ三重奏団

   ベートーヴェン/三重奏曲ハ長調
   ビゼー/Thomas-Mifune編/カルメンより 他

1時間のステージをチェロ3人のみで聞かせるというのはかなり大変なことですが、たくさんのお客さんに来ていただいて、また楽しんでいただけたようで、とにかくほっとしています。我々の演奏で、チェロをやってみたい、何か楽器をやってみたい、いろいろな音楽を聴いてみたい、と思う人が一人でも増えてくれるとうれしいですね。




 2005.8.28(SUN) at 豊田市コンサートホール
ゆめコンサート チェロの森

   愛知万博のサテライト事業だそうです。

愛知万博のサテライト事業として行われた演奏会というか劇というか。こういう舞台で弾く機会はなかなかないので、貴重な経験をさせていただいたように思います。世界的チェリスト、林峰男氏の至芸を間近で堪能できたのは想定外。楽しませていただくと同時に、演奏家は体が資本だと痛感しました。

この舞台に出演させていただくのが決まったのはもう本番が近づいていた時期で、僕個人としては突貫工事的になってしまって、時期も悪く、気分的にもかなりしんどかった。まぁそれはおいておいても、最前列で弾くというのは、僕は弾きやすくてよかったけれど、周りとしてはどうだったのだろう。僕よりもはるか以前から参加して練習を積んできている人たちがたくさんいるわけだから、そういう人たちを差し置いて僕がそんな偉そうな場所に座るってのには最後まで抵抗がありました。





 2005.7.31(SUN) at 愛知県芸術劇場コンサートホール
名古屋シンフォニア管弦楽団 第47回演奏会

   ブラームス/悲劇的序曲
   ワーグナー/「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
   チャイコフスキー/交響曲第4番
     指揮:松沼俊彦


演奏会からもうだいぶ経ってしまったのでかなり忘れてしまいましたが(本日9月15日。汗)、エネルギッシュな指揮者で、特にチャイコフスキーでは金管から張りのあるとてもいい音を引き出していました。しかし全体的には、オケは指揮者の話をふむふむと聞きつつもそれに応えるような演奏をするつもりはなさそうで、一体感はいまいちでした。オケはたまたまこの時何か問題があったのか、さかんに団長さんらしき人が練習前後に演説みたいなことをしていましたが、だからと言って全体が特に一丸となるというわけでもなく、皆は何事もなかったかのようにクールに各々のペースで活動しているようでした。

さて、僕は冷めた人間なので、こういう熱血!って感じの指揮者とは友達になれなさそうだなぁと思いながら参加させていただいていましたが、それぞれの作曲家固有の特別な音があるわけではなく楽譜を音にしていけば自然とその作曲家の音楽になるものだ、という話には共感を覚えました。よくいるでしょ、ブラームスはこうでなくてはならない、ベートーヴェンはこうでなくてはならない、ハイドンの音とはこうだ、みたいに熱く語る人が。僕は冷めた人間なので、そういう熱い人が近づくだけで辟易してしまいます。まぁそんなとこで。





 2005.5.29(SUN) at 豊田市コンサートホール28列13番
アルバン・ベルク四重奏団

   シューベルト/弦楽四重奏曲第14番二短調D.810「死と乙女」
   シューベルト/弦楽五重奏曲ハ長調D.956 Op.163
     Vc:ハインリヒ・シフ


ビオラのカクシュカさんが病気のためにキャンセル、代わりに彼の弟子だったというイザベル・カリシウスさんが入っての演奏会となったけど、なんというか皮肉なことに、僕が今まで生で聴いた中で一番の演奏だった気がするよ。彼らはあまりに完璧な演奏をするのでそれだけでは飽き足らないのか、最近はライブのノリというか感興に富んだことをやってそれが逆に時折支離滅裂な印象を受けることもあったんだけど、この日は最初から最後まで、一貫したコンセプトというか流れみたいなのを感じた。それが円熟を増したためなのか、曲に合ったからなのか、メンバーが違うから守りに入ったのか、たまたまなのか、僕にはわからなかったけど。ともかく彼らの集中した雰囲気というのは本当に生演奏を体験した者でないとわからないね。あのコントラストと立体的な響きは他の団体とは一線を画している。常に格の違いを見せつけています。

確かにビオラの女性は他の3人に比べて音が平坦で、こういう人たちが4人集まるとハーゲンやエマーソンのように平べったい響きになってしまうんだろうとは感じた。だからといって別に特別な違和感があったわけでもなく、世界最高のカルテットの中で遜色なく弾いていたのは素晴らしいとしか言いようがない。

弦楽五重奏曲ではハインリヒ・シフが加わる。実はこの曲4年前にも聴いてるんだよね。その時は原田禎男さんが入って、1人だけ違う雰囲気を醸し出していてそれはそれで楽しかったんだけど、シフさんは響きがとても似ている。チェロのエルベンさんと同じ先生だったらしくて仲もいいのか、妙に息が合っていた。チェロ2本のユニゾンになるととんでもない爆音っぽい響きを作っていた。チェロ2人vsその他3人という図式ができあがっていました。その他3人の方も、特にバイオリンの2人は、弓の動き、幅もスピードも全く同じに動くのには驚愕しましたよ。2ndVnのシュルツさんの存在感が以前に比べてはるかに増した感じ。しっかり鳴らして主張するところは主張する。1stVnに合わせるところはしっかり合わせて弾きやすいようフォローする。彼らの演奏から感じる大きなコントラストは多くを彼に因っていると感じた。1stVnのピヒラーさんは相変わらずの硬い右手で鳴らすべきところはガシガシ弾く。でも色っぽい小さい音も出すんだよね、あの硬い右手でなんでって思うけど。敢えて聞こえないくらいの音で弾いて中間音のビオラを聴かせる箇所もあり、面白かった。

全体的にテンポは速く、最近の世間の傾向に準じていました。「死と乙女」では途中で疲れたのかミスが2つほどあったけど、携帯電話が2回も鳴ったり演奏中にかなりな人の出入りのあった客席を前にして、あれだけ集中力を保てるというのは逆に尊敬に値すると思います。





 2005.5.8(SUN) at しらかわホール
名古屋友弦合奏団 第18回演奏会

   ホルスト/ブルック・グリーン組曲
   モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーグ
   メンデルスゾーン/シンフォニア第9番


今回の3曲は譜面づらはそう難しくなく、とっつきやすい雰囲気の曲なので、ついついすぐに弾けるような気になってしまうのだが、実は結構面倒だったなぁ。もうちょっとさらっておくべきだった。メンデルスゾーンは長くて終楽章で疲れて指がもつれてしまった。そして音程が一番シビアだったのがモーツァルト。誰もが知っている曲だけにとちるとバレてしまうのでプレッシャーでした。繰り返しは一度全部やってみたかったのでいい経験ができた。やはり書いてあることはきちんとやらなければ。

チェロはいつも様々なバックグラウンドの人が集まるので新鮮な気分になれる。ただ練習も少ないので、合わせるという面ではやはり難点が残るか。特に音程。でもこれは今まで全然気付かなかったことで、今年だけがそうだったのか今までもそうだったのかはわからない。気付くようになっただけ自分が進歩したのだと思いたい。

それと去年か一昨年くらいからか、この辺りで活動している方々もゲストとして出演している。ここでいい経験をさせてもらったということを肝に銘じて、普段の活動に還元し、この地方のレベルアップのために尽力していただきたい。





 2005.1.30(SUN) at 電気文化会館コンサートホール
アマテュール室内管弦楽団 第16回演奏会

   ヴィヴァルディ/4つのヴァイオリンのための協奏曲Op.3-10
   ストラヴィンスキー/協奏的舞曲
   メンデルスゾーン/交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」


・・・
今日は演奏会にお越しくださり、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?
僕としては最後1週間でよく詰めたなぁという印象で、
特にメンデルスゾーンは本番が一番良い出来ではありました。
ぜひご感想をお聞かせください。


・・・
あのオケはホントに前日にならないと集中力が上がってこない
オケみたいですね、一月前からやっていれば素晴らしい演奏が
出来るポテンシャルがあると思うのだけれど・・。

さて、
全体としてはとても面白かったし、行って良かったと思いました、
本当に楽しい時間が過ごせましたよ。演奏者に感謝を。

良いことは数限りなくあるのですが、それだけじゃ
つまらないでしょうから・・少々、

ヴィヴァルディの低弦は音程がちょっと・・、プロでもあの曲の
hとfisは、なんとなくはまらないですけどね。
基本的に通奏低音やSoloVcのビートに乗ってVnが自由闊達に
切り込んでいくというパターンが僕は好きです。
その点では、みんな勝手なビートを持ってるモンで・・
でも、危ないところを含めてスゲー面白かった。。

ストラヴィンスキーは、
曲になっただけでも凄いので敢えて批判は無し。

最後のスコットランドは、確かに良かったと思います。
チェロも素晴らしかった。
あれを指揮無しでやるということを考えると
或る意味、名古屋一のアマオケかもしれない。
もちろん、全体の見通しが悪くて、どうしても刹那的な演奏ですが、
オルフェウスだってそう言うところは有るし・・。

ただ木管は、もっと音色とかフレーズをしっかりコントロールして欲しい、
室内オケから浮かび上がる木管の音を聴くのは本来至福の時の筈です。
(弦もちょっと雑ではありますが・・。)

忘れてました、ホルンパート。 良かった、立派!

ということで、
アマチュアならではの懸命さ、楽しさといったもの
が味わえる希な演奏会であったと思いました。




 2005.1.16(SUN) at しらかわホール2階L2列2番
名フィル しらかわホール 室内オーケストラシリーズ Vol.4

   シューマン/歌劇「ゲノヴェーヴァ」Op.81 序曲
   シューマン/チェロ協奏曲イ短調Op.129
     Vc:石坂団十郎
   シューマン/交響曲第2番ハ長調Op.61
     指揮:ゲルハルト・ボッセ

オープニングのゲノヴェーヴァ序曲は曲もアンサンブルもパッとしないまま準備運動にもならないまま終わってしまったが、この日の目当てだったシューマンのチェロ協奏曲、本当に素晴らしかった!石坂団十郎という人はまだ20代半ばの若手でヨーロッパで非常に注目されているという話を読んだ覚えがあったので聴きに行ったのだけど、確かに、注目されてしかるべき演奏でした。きわめて自然で流麗で、とても歌っているし、テクニック的に非常に難しい第3楽章も颯爽と難なく弾き切った。とても楽しんで聴くことができた。オケの方も別の意味で楽しんで聴けて、ティンパニのありえないコーダの入りに象徴されるようにまるで曲を理解しておらず、十分に曲を消化しないまま舞台に乗るということを続けているところを見ると、よほど仕事に対する意識が低いのだと結論づけざるを得ない。わざわざホールまで足を運んだ聴衆をバカにしている。木管はソロとの掛け合いの部分でセンスのなさを露呈。第2楽章のソロと首席チェロとのアンサンブルはとても美しかった。アンコールのバッハ無伴奏3番のサラバンドはバロック風の奏法も取り入れた清楚な気品ある演奏。休憩後のシューマン2番は、ボッセさんの律儀な指揮ぶりもあってなかなかの好演。しかしメリハリのないオケの演奏はいかんともし難く、特にセンスも気遣いもないフルートには閉口した。楽譜を見てたら音符が書いてあったから音を出しました、くらいの意識レベルしかないようだ。

終演後はロビーで出演者の方々と話をすることができた。団十郎氏には「いやーよく歌うね、僕もあんたみたく弾けるようになりたいよ」と言ったら「いやいやそんなことは」と多分言っていた。一方指揮者のボッセさんは奥さんが日本人で、ほとんど通訳をしてくれたので日本語で話せて良かった。「とても若々しくてエネルギッシュな演奏でしたが昔からそうなのですか」というようなことを聞いたら、もちろんそういうことには常に気を配っている、数年前から18世紀の音楽(古典派の音楽、という意味だと思う)に重点的に取り組んできたが、それがシューマンのようなロマン派の作曲家の解釈にも影響を与えているのかもしれない、と丁寧に答えて下さいました。さらに、音楽の話だと非常に饒舌になるのか、シューマンのスコアには昔はよく他人の手が加えられたりしたが、シューマンが書いた通りに演奏しさえすればいい、アーノンクールは第3楽章をとてもゆっくり演奏するがシューマンのメトロノームの指示はもっと速いのだからそのように演奏されなければ、と言っていました。80歳を過ぎても勉強を続けているという姿勢に、とても強い印象を受けました。