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コンサートへ行こう!

演奏会のレビュー。自分が聴いたのも、自分が出たのも。

自分が聴いたもの   自分が出演したもの


2004年分
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 2004.12.15(WED) at 名古屋市民会館大ホール1階13列39番
名古屋フィルハーモニー交響楽団 第309回定期演奏会

   ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
     Vn:戸田弥生
   ショスタコーヴィチ/交響曲第4番ハ短調Op.43
     指揮:ルドルフ・バルシャイ

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、予定されていたニコライ・ズナイダーという人が急病で来日不能ということで、代役の戸田弥生さん。かえってラッキーだったなぁと思ったけど、演奏も素晴らしくて、細部まで丁寧に素直に弾いていて、また曲も素晴らしいし、とてもよかった。後半はショスタコーヴィチの曰く付きの問題作で、こちらはオケ特に弦楽器のパワー不足の感は否めないけど、バルシャイの職人的な律儀な指揮と、耳慣れない響きに嫌でも注意を引き寄せられたお客さんたちのおかげで、なかなかの演奏会となった。バルシャイはボケ老人と何と言われようと、これだけまとめ上げたんだからすごい指揮者だ。拍手を送る聴衆にショスタコーヴィチのスコアを掲げて応えていた。

名フィルはこういう奇を衒わずに真摯に振ってくれる職人的な指揮者で長い間きちんとトレーニングしてもらった方がいいと思う。この日のような演奏会を続けていれば必ずレベルアップしていくような気がした。でもベートーヴェン2楽章のなんでそんなところでってところでアンサンブルが崩壊しかけたり、ショスタコで明らかにトロンボーンが遅れて足を引っ張ってこちらもハラハラした。そして団員が立ち上がるといちいち客席の方に体を向けたり、団員同士で拍手を送りあったりするのがいかにもアマチュア的。あれくらいの仕事はプロとして当然で、わざわざニコニコと拍手を受けるほどのことではないと思うのだが。それとこういうことを書くと女性蔑視だと言われてしまうかもしれないけどそれでも、バイオリンのお姉さま方かおばさま方か、いかにも旦那が稼いでくれてて私は副収入ですみたいな、物見遊山の延長みたいで、ショスタコで一生懸命首振って拍子を取っているのも非常に興ざめで気分を害したし、プロ意識に溢れた女性ソリストと同じ舞台に立つと明らかに演奏に対する気持ちが甘いと感じた。それはもちろんオケ全体にも言えることであり、演奏からこういうどことなくだらけた雰囲気が出てしまう限り、どれだけ意欲的なプログラムを組んで素晴らしい指揮者やソリストを呼んできても、それがオケの身になっていかないと思う。団員の一人一人がもっと向上心を持って取り組むべきではなかろうか。





 2004.11.28(SUN) at ミュージックサルーン・アーデン
アーデン弦楽四重奏団 in アーデン

   ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲イ長調Op.96「アメリカ」
   ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲第9番変ホ長調Op.117

足を運んで下さいました皆さま、どうもありがとうございました。今回はお二方より感想をお寄せいただいておりますので、紹介させていただきます。

最初に当ページ初登場のKさんから。

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チェロは良かったですよ、語り部としての存在感がありました。
1st.もそれなりに聴かせるものがある。
それに比べると内声が弱いですね、モノローグなどの必然性が乏しく聴こえてしまいます。
とはいえ、非常に健闘していたので、その点は拍手を。

あとは、室内楽というにはあまりに、
4人の統一性が無いことが、面白くもあり残念にも思いました。
もうちょっと息を合わせて弾いてもバチは当たらないかと・・・。

それにしても通俗名曲は、難しいですね、聴く方のイメージも
出来上がっているから、どうしても単調に感じてしまう、
2楽章の出来などは良かったので、もっと出来そうですよね。
ひょっとして曲が合わない?
その点ショスタコは、(あんまり期待してなかったのだけれど)
弾く方の必死さが聴く方の緊張感に繋がって、
特にスケルッツオから5楽章までは、かなり面白く聴かせてもらいました、
この辺は小さい演奏会場ならではの醍醐味ですよね。

プログラムとしてはちょっとヘビーでしたね、
次回もショスタコだったらパスかな、でもアマチュアで
あれだけ弾くのは凄い、聴きに行って良かった。

それと林先生のトークも上手でしたよ、
原稿を諳んじて欲しいけど。
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続いて、もうおなじみとなりましたTさんから。

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 アーデンカルテットを本拠「アーデン」で聴く機会を得ました。曲目は先日明治村で行われたものと同じ。ドヴォルザークの「アメリカ」では冒頭のテンポにあわただしさを感じたものの、先回と違ってビオラがしっかり音が出ていて中音域が充実し、幅広い響きになっていたように思う。またショスタコービッチは演奏者自体かなり音楽に同化できるようになったのか落ち着いた表現になっていたように思う。ただピッチカートの不揃いは止むを得ないものでしょうか。それとドヴォルザークでは、チェロのパートにピッチカートが頻繁に出ますが、リズムをできる限り引き伸ばしたところで「ポン」とやるのはどうでしょう?ドヴォルザークが重くなってしまいますか?ベースがしっかりして音楽により安定感が増すのではないかと愚考します。

 アンコールではアーデンのマスターもサックスで競演、演奏振りはさておきとてもアットホームな雰囲気が出て和やかなひと時になりました。これからも音楽ホールとして肩の凝らない音楽が数多く響きますことを期待しています。
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僕の方からは、原稿を諳んじるのはムリということと、それとお詫びとなりますが、演奏の間中赤ちゃんのぐずる声が聞こえっぱなしで、大変失礼致しました。演奏前には携帯・アラームを切っていただくようお願いし、また小さいお子さんがいらっしゃる方の中にはご来場をご遠慮いただいた方もいらっしゃったのですが、よりによって演奏者の身内でこのような事態となり、お客さまには大変申し訳なく思っております。心よりお詫び申し上げます。





 2004.11.14(SUN) at 明治村・岩倉ホール
アーデン弦楽四重奏団 in 明治村

   ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲イ長調Op.96「アメリカ」
   ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲第9番変ホ長調Op.117

はるばる明治村まで足をお運びくださいました皆さま、どうもありがとうございました。今回は名古屋市在住のTさんより感想をお寄せいただいておりますので、紹介させていただきます。

...前略.... そんな中、アーデンSQのファースト演奏会に遭遇。曲目はドボルザークの「アメリカ」とショスタコービッチの9番という2曲。前半の有名な曲はバイオリン群にもっと流麗で自然な流れがあればと思った。やや硬かったのかもしれませんが、それが後半のショスタコービッチでは逆に曲想にもあったのでしょうか、とても面白く聞きました。そもそもSQには全くの門外漢でもあり、この曲もはじめて聞きましたが、多分ショスタコービッチの充実期にあたる時期の作品とも想像されます。ショスタコービッチの大袈裟で軽妙洒脱な作風が前面に出た作品で、その中でも3楽章のスケルツォ(正にショスタコービッチのスケルツォ)では、始まりにオッフェンバックの「天国と地獄」のカンカン踊りか、ロッシーニの「ウイリアムテル」のマーチかと思われる旋律(これは悪漢を追う善玉のアメリカンドタバタマーチを連想させます、つまり50年代60年代のアメリカのよき時代を彷彿とさせます)が、(まるでウイリアムテルのテーマとともに始まる15番の交響曲を連想します)時間の経過とともに後半には全くショスタコービッチのスケルツォ楽章の独自の皮肉っぽい笑いに包まれたウイット溢れるグロテスクな音楽になりきっている、聴いている方の頬がニヒルに笑う。そういえば明治村に行く途中NHKFMで鳴っていたのがショスタコービッチのSQNo.3でした。





 2004.10.24(SUN) at しらかわホール
アンサンブル名古屋 第19回演奏会

   ハイドン/交響曲第101番ニ長調「時計」
   ディーリアス/小管弦楽のための二つの小品
   メンデルスゾーン/交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」
     指揮:小田野宏之

アマチュアのオーケストラって今までいろいろ出させてもらってるけど、面白いもので、それなりに弾ける人が揃ってても全然楽しくなかったり、上手でなくても一緒に弾いててとても楽しかったり、まぁいろいろなんですわ。ここは確かに、アマチュアにしては上手な人が揃っていると思う。しかし、「充実した練習を土台にして...」と謳いつつ当日になってもパート内ですら合わせられないバイオリン。「アンサンブル名古屋」という名前なのにアンサンブルしないバイオリン。周りを聴かない、周りに合わせられないってのは集団で演奏するには致命傷で、演奏でコミュニケーションが取れないのは僕が一番嫌いなことです。以前はここまでひどいことなかったのにね。いったいどうしちゃったんだろね。自分の音楽観を過度に押し付けるトレーナーの元で、それまで培ってきたものがすべてリセットされてしまった感じでしょうかね。そして指揮者はイライラしてるみたいでかわいそうだった。

まぁ一番の問題は、知らぬは当事者ばかりというか、そういうことわかって危機感持ってる人と何とも思ってない人とさらに自分ばかり目立ちたい人と、いろいろで収拾ついてないところでしょうか。これからどうするのか、見物ですね。

手前味噌ながら、ビオラ以下の弦楽器はいつも同じようなメンバーということで安定感があった。ビオラは最後に帳尻合わせた感はあるけどスコットランドの冒頭など素晴らしかった。チェロのソロはホールに来たらとたんに良くなって本番も素晴らしかった。そして僕は本番よりも地震のニュースと日本シリーズが気になって仕方なかった。





 2004.9.25(SAT) at 愛知県芸術劇場コンサートホール
名古屋市立大学OB管弦楽団 第14回定期演奏会

   ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
   R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」Op.20
   マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」
     指揮:吉田年一

ここは初めて出るオケでしたが、現役の名市大オケには出たことあったので、まぁ似たような雰囲気かなぁといった感じ。指揮者もエキストラも身内みたいな人たちが多くて、妙な一体感があって僕もやりやすかったですね。

これだけ大変な曲ばかりで、それでも練習では指揮者のおかげもあっていい感じに仕上がってきてたのに、本番ではいろいろありましたね。まぁ「ドン・ファン」では僕もその一翼を担ってしまったわけですが、それよりも細かいところが全然弾けなかったのが、僕がこの曲をやるのはまだ早かったってことですかね。その分「巨人」は自分的にはまぁそこそこ。最初に話をもらった時に、技術的に悲惨なほど大変で自分が弾きこなせるとは思えない曲ばかりだったので、その時の予想から比べればまぁいい感じに弾けたかなと。自分の上達と未熟さを両方味わうことのできた、なかなか貴重な経験でした。

にしても「巨人」は薄い作りの曲だね、室内楽的というか。今まで弾いたことのある2番と6番ではそんなこと感じなかったんだけど、今から考えると単にその時の演奏のせいでそう思っただけで、2番も6番も本当は薄い曲だったんだと思う。そしてバイオリンとコントラバスのソロは素晴らしかった。


では最後に、名古屋市在住のTさんよりご感想をお寄せいただいておりますので、紹介させていただきます:

 名市大OBオケ定期演奏会感想。

 コンマスの姉さまのスライディング登場に始まり、マーラーの第1での第3楽章での木管楽器群のひょろひょろぶりについに音楽の流れが止まってしまって途中からやり直しか、と思うようなハプニングも結構あって別の意味で実にスリリングではありましたが、OB/OGの厚かましさで?なんとか危機をすり抜けたのは立派なものでした。

 このオケの特徴は低音楽器の充実と、金管や打楽器群の元気さにあるようです。冒頭のウェーバー「オベロン」序曲でのホルンソロもさしたる破綻もなく、2曲目の実にごちゃごちゃしたリヒャルト・シュトラウスの「ドン・ファン」での木管を含めた管楽器の生きのいい響きなど大したものだと思いました。ところが休憩後のマーラーになると曲の性格があるのでしょう、つまり各個人奏者の技術の力量が絶えず必要とされる音楽の書き方のようで、個々で木管楽器群の自信のない吹き方がもろに現れていくつかの破綻を見せ、ついに第3楽章のあわや停止状態一歩手前までに至ったと思います。失礼な言い方ながらこの曲での木管の奏者が多く女性が占めていたのも一因なのだろうか。リヒャルト・シュトラウスではクラリネットなど男性が思い切り吹きまくっていたという印象があるもので、どうしても対比して捉えてしまうのかもしれません。

 第2楽章冒頭のチェロによる合奏や、フィナーレでの思い切った盛り上がりなんかもあって面白い演奏会だと思った。                                 以上





 2004.5.22(SAT) at 豊田市コンサートホール29列15番
センチュリー室内管弦楽団 第19回演奏会

   ベートーヴェン/「命名祝日」序曲
   ベートーヴェン/交響曲第2番ニ長調Op.36
   バルトーク/ルーマニア民族舞曲
   チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
     Vn:永田真希
     指揮:吉住典洋

チャイコフスキーと比べると、あとの3曲は舞台と客席が非常に遠かった。音が飛んでこないのでせっかくの気持ちが空回りしているように感じた。こういう時に我々は「このホールは音が上へ抜けてしまうからねぇ」なんて言い方をするんだけど、僕は最近、それは違うんじゃないかと思い始めてる。印象的な演奏をする人はどこへ行っても印象的な演奏をする。ちゃんと音と気持ちが伝わってくるんですね。チャイコフスキーのソロはきちんといい音が聞こえてきた。ホールのせいにする前に、まず自分たちがちゃんと音を出せてて相手に気持ちが伝わる演奏をしているかどうかをチェックしないと。

チャイコフスキーはオケの懸命にサポートしようという姿勢がはっきり感じられて、またソロも素晴らしくてとてもよかった。身内ならではの一体感か。ソロは全部の音をがんばって弾きすぎだとも思ったけど、どうしてもアマチュアは音量落とせないから仕方なかったのかも。それまでの3曲とは客席の雰囲気も明らかに違った。どことなくたるみ気味だった雰囲気が突然締まった。演奏がどうこう以前に、お客さんたちの聴こうという意欲が初めから全然違ったように感じました。





 2004.5.2(SUN) at しらかわホール
名古屋友弦合奏団 第17回演奏会

   ブッシュ/コンソート・ミュージック
   バッハ/ニールセン編曲/シャコンヌ
   ブリッジ/弦楽のための組曲
     指揮:大沢美木

毎年楽しみにしている友弦合奏団の演奏会。ここはプロとの混成なのでいろいろと勉強になるのですが、一番感じるのは、プロでもちゃんと年々上手くなっているということです。日本でもトップに近いところでは意識を強く持って進化していく人がいるんやね。ここに出るようになる前はそんなこと全然思わなかったけど。

曲は3曲とも初体験というか知ってすらいなかった曲で、知らないことを知るというのはなかなかいいものです。ニールセン編曲のシャコンヌは面白い編曲だったけど、ニールセンが書いたボーイング・ダイナミクス通りにやったらもっと違った感じになったんだろうと思う。友弦版ではバロック風なボーイングに変えてしまってたから。ニールセンがやったような編曲は毛嫌いする人もいるし僕も昔はそうだったけど、でもバッハだってヴィヴァルディの曲とか自分の曲を違う楽器に編曲してるんだから、その場の状況に合うように手を加えることは何も悪いことじゃないと思う。

そして掘り出し物はフランク・ブリッジの組曲。20分ちょっとの曲だけど、これはいい曲だった。楽章ごとに個性があってしかも全体として違和感なくまとまっているし、第4楽章に第1、2楽章からのモチーフがうまく埋め込んである(こういうのは弾いてる人じゃないとなかなかわからんね)のが弾いてて楽しかった。

アンコールはストコフスキー編曲のバッハのアリアと、ルロイ・アンダーソンのフィドル・ファドル。バッハのアリアはチェロばかりが音が大きくてバランスを欠いていたらしいけど、それがいいのです。何故なら僕はチェリストだから。





 2004.2.29(SUN) at 刈谷市民会館アイリスホール
刈谷市民管弦楽団 第16回演奏会

   ムソルグスキー/交響詩「はげ山の一夜」
   ドリーブ/バレエ音楽「コッペリア」
   ブルックナー/交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
     指揮:草川幸雄

わたくし初のブルックナー。しんどかった。たくさん間違えた。音程も悪かった。ごめんなさい。

本番1週間前の練習ではどうなってしまうのかねぇなんて思ってたけど、1週間でスパートに成功した感じ。そして指揮者は何かと気を使ってくれて、演奏会までまとめていってくれた感じ。あれは一時の険悪なムードを自ら拭い去ろうと努力しているように僕には見えた。感謝すべし。

自分が弾くのに必死でそんなに思ったこともないんだけど、ビオラは前回の方が格段によかった。どうせ団員だけでは足りなくてエキストラを呼ばないといけないのなら、いい人呼んだ方が演奏もよくなるし自分たちの意識向上にもつながるんじゃないですかね。リストを洗い直した方が良いのでは。そしてパーカッションの彼は相変わらずだった。コッペリアでは彼が入ると急にテンポが変わった(指揮者が意図していたかは不明)。はげ山では他の奏者さえも息を詰まらせる強打で心臓発作で死ぬかと思った。その点ブルックナーは余計な心配はなかった。まぁ打楽器のありえないほどの強打で聴衆をあおって強引に高揚させるって手はプロでもやるとこあるんで構わないと思うけど、それはエゴイスティックな手法だということはわかっといて下さいね。





 2004.2.8(SUN) at 愛知県芸術劇場コンサートホール
名古屋ムジークフェライン管弦楽団 第19回演奏会

   ブラームス/悲劇的序曲
   R.シュトラウス/交響詩「死と変容」
   プロコフィエフ/交響曲第5番
     指揮:北原幸男

僕が出させていただいているここ何年かはとにかく力ずくの演奏で、指揮者もそういう人だったしまぁそれはそれでいいかと思ってたけど、ちょっとまともな指揮者が来るととたんにいかんね。一人よがりのコンマスに寄せ集めのバイオリン、管楽器もお互いを立てるよりも自己表現に生きがいを感じているような雰囲気だし、今回の指揮者だとそれを余計に強く感じました。

でもその指揮者のおかげで、かなりまともな演奏になっとった。今までオケとしてきちんと意識作りをやってこなかったツケを全部払ってくれたって感じ。よく聴き合うことからメリハリ、音色のことまで、よくもまぁ根気良く付き合ってくれたもんだと思います。一体あれ以上の何を指揮者に求めているんですかね。精神的なことなんて口で言えることじゃない(ひょっとして今までのウォォォってのを精神的だと思ってたりして)から、ボランティアでもやってもてなしの心を身につけた方がいいと思うんですけど。そうすればちょっとはお客さんにどう聞こえているかも気にするようになるかもしれない。金とって客呼んでるんだし、見た目のパフォーマンスはいいから出てくる音に対して責任を持てよってことですかね。

まぁ今回はまともだったと言っても本番では今までの風潮がかなり見えてたし、今までよりまともな演奏をしてるって自覚がないのかなぁ。

それと何も知らないエキストラで部外者の僕が言うようなことじゃないけど、無理言って出てもらっている人たちに対するフォローがなさすぎるんじゃないですか。具体的には、一部の幹部らしき人たちのみが盛り上がってて、あれだけの曲で全乗りを強いられる弦奏者特にバイオリンへのフォローがなさすぎ。アマチュアだから基本的に楽器弾くの好きな人たちが集まってるはずなのに、こうも毎回人集めに苦労するってのはリピーターが少ないからでしょ。運営の方での持ってきかたに一人よがりな面があるんじゃないですかね。ただでさえ曲難しくて寄せ集められた弦奏者の負担が大きすぎるから、ほんとに演奏会を開きたい人は感謝の心と金銭的な負担を多く持つことで、無理に出てもらってる人とのバランスをとるのもいいんじゃないですか。