何年か前のマーラー「復活」があまりにひどくてそれ以来聴く気が起きなかったんだけど、常任指揮者も代わってしらかわホールで新しいシリーズを始めるということで、まぁ批判的な聴衆も必要だろうということで聴きに行きました。
曲はシューマンの名曲2曲。曲は素晴らしい。演奏も、まー別に悪くない。一応プロだしちゃんと弾いてはいるみたい。でも全然面白くないんだよね。ちょっとした細かいところ、フレーズの切れ目だとか、コンチェルトだったらソロに対するちょっとした合いの手だとか、その辺でことごとく緊張感に欠けるものだから全体としてもまとまりのないのんべんだらりとした雰囲気になってしまう。一言で言うなら、音楽センスがない。技術的なことを別にすれば、あの程度の木管や弦だったら、アマチュアでももっと味のある演奏をする人はたくさんいます。
あとはメリハリに欠ける。pのところはもっと緊張感がないとザワザワした雰囲気になっちゃって静寂した感じが出ません。わかりやすいのが「ライン」の4楽章で、ここでちゃんと緊張した雰囲気を作れないもんだから、5楽章の開放感もまるで生きてきません。
そして一番やめてほしいのは、演奏後にとってつけたように弓を上げること。それまでの音楽の流れとはかけ離れた上げ方で、見ていて失笑を禁じ得ませんでしたね。
まぁ以上のようなことは僕も身に覚えのあることで、改めて気づかせていただいたということで感謝しなくてはいけないと思っています。いい反面教師となりました。僕も深く考えた上で演奏しなくてはいけないと反省しました。
それにしてもこの日は、ホールに入った瞬間にいつものしらかわホールの雰囲気とは違うなぁと感じました。名フィルのコアなファンの方々が多かったのか、企業つながりの付き合いで聴きに来た方が多かったのか、わかりませんが。演奏中もあちこちでゴソゴソしてる感じでした。緊張感のない聴衆→緊張感のない演奏、なのか、緊張感のない演奏→退屈した聴衆、なのか、どちらなのでしょうかね。