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コンサートへ行こう!

演奏会のレビュー。自分が聴いたのも、自分が出たのも。

自分が聴いたもの   自分が出演したもの


1999年分
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 1999.12.25(SAT) at 愛知県芸術劇場コンサートホール
名古屋大学交響楽団 第77回定期演奏会

ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱付」
  指揮:武藤英明
  演奏会当日の午前中、妹が見ていたビデオでモーニング娘。がWOW WOW言いながらノリだけで歌っていたのを見て、名大オケに欠けているのはこれだとほんとに思った。掲示板ではあんなに壮絶なバトルが繰り広げられているのに、何で楽器を持つとお年寄りになってしまうのか。年はかなりいっているはずの自分の方が何で若々しい演奏をしているのか。こいつら単なる楽器演奏マシンじゃないかとマジで思った。
  でも本番で乱れかけた第1楽章、ひたすら走った第2楽章にはらはらしながら、逆にこのオケも一応人間の感情を持っていたんだと安心した。立ち見や締め出しくらった人もいたらしいという中で演奏にもどこか浮き足だった雰囲気があったけど、それが逆にいい影響を与えたのではないかと。戦時中のメンゲルベルクやフルトヴェングラーの演奏のように(大げさなたとえだなぁ)。
  それにしても第3楽章の最初のVnのメロディは常に指揮者の棒より遅く遅く弾いていたが、あれはオケとしての意思表示だったのだろうか。世界を股にかける武藤英明にたてつくとはなかなかいい度胸やなぁと思っていたのだが。音楽そっちのけでピンポイントで縦を合わせることしか頭にないかのようなトレーナーにも閉口したけど。ストイコビッチのフリーキックでもそこまで合わんっちゅーに。




 1999.12.12(SUN) at 猿投北公民館多目的ホール
猿投、加納町子供会主催 弦楽四重奏団クリスマスコンサート

エルガー/愛のあいさつ
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲「アメリカ」第1楽章
ボッケリーニ/メヌエット
ジョプリン/エンターテイナー
ディズニーより/星に願いを、ララルー
久石譲/君をのせて(「天空の城ラピュタ」より)、となりのトトロ
D.Smith,F.Bernard/ウィンター・ワンダーランド
クリスマス定番/きよしこの夜
  いやいや、久しぶりのカルテットのお仕事だった。朝早いのがつらかった。午前中は体がまだ寝ているからいかん。それにしても「星に願いを」はいつまでたっても弾けんなぁ。舞台の上ではどうもお互いの音が遠くて、Vnをたてなくてはとの思いも働いて弾き方が縮こまってしまう。ああいう時はかえってオレの音を聴けーと言わんばかりに張り切って弾いた方がよかったのだが、何せ午前中だったもんで....。一番気楽だったのは「エンターテイナー」、一番やっかいだったのは「アメリカ」か「愛のあいさつ」かな。「君をのせて」は相変わらずいい曲や。それにしても子供たちが予想に反して静かだったのには驚いた。まだ眠かったに違いない。「きよしこの夜」はボーカルが好演。




 1999.11.17(WED) at 天白文化小劇場17列8番
シュトゥットガルト弦楽六重奏団
バッハ/6声のリチェルカーレ(「音楽の捧げ物」より)
ドヴォルザーク/ピアノ五重奏曲イ長調Op.81
  Pf:横井汐音
ブラームス/弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18
  知人にチケットを頂いたので聴きに出かけた。非常に調和のとれたまとまった演奏をする団体で好感が持てた。そのことをバッハの演奏で特に感じた。ドヴォルザークも好演(特にVcとPf)だったが普段やらないレパートリーなのかいまいちしっくりこなかったのも事実。バイオリンの高音が抜けきらないのも気になった。そういう意味ではやはりブラームスは主要レパートリー(NAXOSに録音があるし、実は僕もそれを持っていたりする)であると思われるので堂に入った演奏が楽しめた。1stVaの女性の艶のある音が非常に印象的。ただここでも1stVnの音の抜けがいまいち。ひょっとして(ひょっとしなくても)ホールのせいか。多目的ホールだからなぁ。名古屋市は文化小劇場を全区に作る計画らしいが、こんな中途半端なものばかり16個も作って一体どうするのか。全く税金の無駄遣いだ。空港、万博と、この地方には無駄遣いイベントがたくさんあって困るねぇ。




 1999.11.3(WED) at しらかわホール2階2F列7番
室内管弦楽団『辯天』 第5回演奏会

モーツァルト/交響曲第40番ト短調K.550
ブラームス/交響曲第2番ニ長調Op.73
  指揮:寺本義明

  昔から一度聴いてみようと思っていたオーケストラ。知り合いも結構います。まぁあのメンバーならうまいに決まっているだろうと思って聴きに行ったが、予想通りよい子の集まりといった感じでレベル的にはかなりのものだった。ただ室内管弦楽団と謳っている割には人数多くて、あれじゃただの管弦楽団だ。弦はモーツァルトの時の人数より各パート1人ずつ減らすべき。その減らした人数でブラームスも演奏すべきだと思った。そうしたらもっと面白かったのに。
  自分にしては珍しく当たり障りのないコメントに終始しているが、それはブラームスの2楽章で爆睡してしまったのが原因。すいません。でもブラームス1楽章は冒頭の(ブライトコプフの練習記号でAまでだったかなぁ、違ったかなぁ)木管がやかましすぎ。あれではその後の曲の設計が大変だろうなぁと思った(事実大変だったが)。モーツァルトは逆にバイオリン群があれだけ音色の変化に乏しいと聴いていて苦しい。せっかく木管&低弦ががんばっていたのに。




 1999.10.24(SUN) at 愛知県芸術劇場コンサートホール2階P3列50番
ジョス・ファン・インマゼール指揮
アニマ・エテルナ・オーケストラ

シューベルト/「ロザムンデ」D.797より序曲、間奏曲、バレエ音楽
シューベルト/交響曲第7番ロ短調D.759「未完成」
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」

  まだ知らない人も多いだろう古楽器オーケストラ。バイオリンを左に固めて右側の表にヴィオラ、裏にチェロという配置はありきたりだが、コントラバスがバイオリンの後ろ、トロンボーンがなんとチェロの後ろにいた。何らかの根拠があるのだろうが勉強不足の僕にはよくわからず。
  ロザムンデはよくわからんが丁寧な演奏だった。未完成は1楽章はゆったりと歌い、2楽章は男性的で力強く、テンポも速い。でも眠いものは眠い。携帯の電源切ってなかったバカがいたのか曲の終わりで延々とキーンと言う高音のノイズが入ったのにも聴く気を削がれてしまった。運命は始めのテーマをさらっとやったのが自分には◎。全体的にテンポが速いが焦った感じはなく、管楽器がうまく弦にとけ込んでいて(古楽器の強み)バランスも吉。エネルギッシュな好演だった。3楽章の繰り返しはなし。使用楽譜はロザムンデはベーレンライター、未完成は自筆譜に基づいたインマゼールの独自版、運命はブライトコプフ&ヘルテルとのこと。アンコールは運命の4楽章を途中からもう1度。
  それにしてもいい演奏会だった。自分の目に狂いはなかった(自画自賛)。




 1999.10.17(SUN) at しらかわホール
アンサンブル名古屋 第14回演奏会
ベートーヴェン/序曲「コリオラン」
R.シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調Op.11
ブラームス/セレナード第1番ニ長調Op.11
  指揮:梅田俊明  ホルン:樋口哲生
  コリオランは堂々とした音楽づくり。ホルン協奏曲はソリスト共々本番が一番まとまりがあってよかったのではないでしょうか。リハーサルの時はちょっとドキドキしたが(僕だけ?)。ブラームスのセレナードは自分的には結局消化しきれず。よくわからん曲だった。特に2&3楽章。4〜6楽章は楽しかったが(特に5楽章!)。
  かなりレベルの高いオーケストラ(僕が今まで出た中では一番かな)だった。当日は風邪気味で必ずしも万全の体調ではなかったのだが、まわりは何度も舞台を踏んできた強者ばかりだったので気楽に落ち着いて弾くことができた。まわりに感謝。
  打ち上げの際の「ヨーロッパのオーケストラはたくさんある色を削ってまとめていく仕事、日本では色をつけていく仕事」という梅田さんの話が印象的。日本人はクラシック音楽を高尚なものと見なしすぎなんじゃ。斜めから曲に取り組むのも楽しいんじゃないかと思ったりもする。




 1999.10.7(TUR) at しらかわホールA列11番
ラルキブデッリ
ベートーヴェン/弦楽三重奏曲ト長調Op.9-1
ベートーヴェン/弦楽三重奏曲ニ長調Op.9-2
ベートーヴェン/セレナーデ ニ長調Op.8

  ビルスマ率いるラルキブデッリ。古楽器グループではあるがあまりそういう印象を受けなかった。古楽器の奏法に徹しているのはビルスマくらいで、現代風の奏法も取り入れていて誰にでも違和感なく受け入れられるように感じた。
  さて、曲はベートーヴェンの弦楽三重奏曲。実は僕はCD持っているはず(どこにしまってあるか不明)なのだが非常に退屈した覚えがある。こういう曲は端で聴いてても何も面白くない。演奏する人が自分の楽しみのために弾く曲なのだ(勝手な持論)。ラルキブデッリの演奏を間近で聴いていると3人がコンタクトを取って自発的に楽しんで弾いているのがよくわかる。特にビルスマは2人に目配せしてアンサンブルを支えていた。それにしても面白いおじさんだ、落ち着きはないが。彼を見ているとまるで自分が一緒に演奏しているような感覚を覚えた。アンコールはベートーヴェンの弦楽三重奏曲Op.9-3からスケルツォとプログラム曲だったセレナーデの5楽章。




 1999.10.6(WED) at しらかわホールF列14番
河原泰則 コントラバス・リサイタル
エクレス/ソナタ イ短調
バッハ/ソナタ ハ長調BWV1028
ヒンデミット/コントラバスとピアノのためのソナタ
ハイドン/アダージョ・カンタービレ
フォーレ/エレジー
ボッテジーニ/悲しみのロマンス
ボッテジーニ/タランテラ

  ケルン放響首席、サイトウ・キネン・オーケストラでも活躍する河原泰則のリサイタル。コントラバスのリサイタルは非常に珍しいので興味津々で聴きに行った。ピアノは三ツ石潤司という人で、作曲もする人らしい。
  彼の人柄か、非常に律儀で抑制がきいており、それでいてよく歌う演奏で、ビラの「バスは謳う」という文句もいかにもさもありなんと思った。また、楽器の制約上超絶技巧で弾き切ってしまうというのはないがテクニックで楽しむ部分(ボッテジーニ)もあり、何mもありそうな(そんなオーバーな)指板の上から下まで駆けめぐる左手を見ているとそれだけで目がくらんでしまいそうだった。ただどうしても音量の小さい楽器なので、後ろの席まで聞こえたかどうかは不明。編曲ものよりコントラバスのオリジナル作品の方が堂に入っていて楽しめた。ヒンデミットのソナタは当然初めて聴く曲だったが、コントラバスよりもピアノの占めるウェイトが高く、そのピアノも非常に好演していた。アンコールはボッテジーニのエレジーとシューマンのトロイメライ。美しい演奏で、特にトロイメライはなじみのある作品なのでより楽しめた。
  あまり関係ないがコントラバスがうまくないといいオーケストラにはならないと痛感。




 1999.10.2(SAT) at 愛知県芸術劇場コンサートホール
名城大学管弦楽団第15回定期演奏会
ボロディン/歌劇「イーゴリ公」序曲
ドリーブ/バレエ音楽「シルヴィア」
チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
  指揮:吉田年一
  結局全曲出場することになった名城定演。弾いてる側からするとどの曲もそこそこの演奏だったと思う。尺八がフルートに、チャルメラがオーボエになる芸文に感謝。自分的には前半2曲は壊滅、悲愴はまあまあ。4楽章は感極まって泣けてきてしまった。というか一生懸命泣こうと努力してみた。めちゃめちゃ気を使う曲や。特に4楽章の最後。ずんちゃかやって大音響で終わる曲の方がどれだけ楽なことか。
  リハーサルと随分テンポが違ったといって嘆いていた人もいたが、違うのが当たり前。もし本番で練習通りに弾いたとすればお客さんにとってこれほどつまらない演奏はない。トップの人の合図がわからんとわめいていた人もいたが合図出さないと合わせられないようでは論外。個人個人が流れを作っていかなくては。この辺の考えを根本から直すべし。




 1999.9.25(SAT) at しらかわホール1階F列12番
ハーゲン弦楽四重奏団
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第11番ヘ短調Op.95「セリオーソ」
ハース/弦楽四重奏曲第2番
シューベルト/弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」

  今をときめくハーゲン四重奏団。何やら客席にも知ってる人がたくさんいましたね。
  ベートーヴェン。速めのテンポだがなんかうわずった感じでいまいちエネルギッシュさがなさげ。少しテンポを落としてでも分厚さがあった方が僕の好み。今はやりのスタイルだと言えばそう言えなくもないが。オープニングだから多少抑え気味だったのかも。清楚な2楽章は吉。
  ハース。現代音楽。さっぱりわからん。現代の混沌とした世相とか都会の雑踏を表しているのかもしれないが、そういうのから逃れたいためにコンサートへ行くんであって、ホールでもそんなの聴かされたら気の休まる暇ないやん。でもカルテットの卓越した機能美を見せつけるには十分すぎる。
  死と乙女。これは好演。遅めのテンポで微妙に揺らしながら繊細な演奏を。一転して3、4楽章ではエネルギッシュに。もう少し熱狂してほしい気もするが。
  アンコールはハイドンの「鳥」から第1&4楽章。満足して家に帰る。